脱・ワーカホリック宣言 エンジニアのための「アフター9(ナイン)」の過ごし方

“効率的手抜き”のススメ

丁野朗

「単純労働が多い人ほど創造性を持つことが必要です」

  また、一般にエンジニアは几帳面な方が多い。もちろん、几帳面であることは、自ら成果に対して責任を持つということでもあり、仕事を進めていく上では貴重な資質です。ただ、残念なことにマジメな人ほど、どうでもいいようなことに時間をとられてしまう傾向があります。こういう人は、一度自分の時間の使い方をチェックしてみるべきです。

  「SEやプログラマーは、手抜きの名人であるほどいいプログラムが書ける」などとよく言われますが、逆を返せば、手抜きができない几帳面な人は、いいプログラムを効率的に書けないと言えるのかもしれない。

  重要なのは、くだらない仕事にはなるべく向き合わないということ。本当に意味のある、大事な仕事だけに力を集中させるべきです。マジメな人ほど、「捨てる勇気」を持つ必要があります。“効率的手抜き”は、労働時間の短縮と優れたプログラムをもたらしてくれるはずです。

下積み3年で仕事の全貌を見極めよ

  ただ、どんな職種でもそうですが、ある程度仕事を任せられるようになるまでは、“激務”を乗り越える経験も必要です。新卒で入って1、2年で「キツい、もうムリ」と泣きが入っているようでは話になりません。

  「石の上にも3年」とはよく言ったもので、3年くらい下積みを経験すると仕事の全貌が見えてきて、どこが重要でどこが重要でないかの見極めができるようになります。そうなれば、自分で仕事の流れを設計することができるようになるはずです。

  しかし、その域まで達しても、クリエイティブな仕事ができそうもない職場は、自分にとって価値が低いと考えざるをえないと思います。そのときは、真剣に転職を考えるのもいいでしょう。やはり、クリエイティブな仕事を経験しなければ、特別なスキルは身につきませんから。

  IT系エンジニアは、「どのような職務を経験してきたか」が評価される職種であり、その意味では必ずしも1つの会社に固執する必要はありません。むしろ、「スキルを磨ける」ことにこだわって会社を選ぶことが、クリエイティブでストレスの少ない場所にたどりつく近道だと思いますね。

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