脱・ワーカホリック宣言 エンジニアのための「アフター9(ナイン)」の過ごし方
PM21:00
AM5:00

  ハードワークをこなすエンジニアは、プライベートタイムを持ちにくく、「アフター5などもってのほか!」という方ばかりだろう。そこで、限られた時間の中でも日常を充実させるために、あえて「21時以降」の過ごし方を提案したい。毎回ライフスタイルから、趣味・娯楽、アカデミックな領域まで、それぞれの分野のプロフェッショナルが登場し、ワーカホリック気味の生活を脱却する術をアドバイスする!

第3回 忙しいからこその「楽しみ方」を知る(後編)

  毎日忙しく過ごしていると、時に自分が置かれている日常空間から逃避したくなるのが人間心理というもの。ビジネスマンが長めの休暇をとり海外旅行にいき たがるのも、「非日常を手に入れたい」という人間心理を反映している。

  海外旅行には時間もお金もかかるが、たとえその両方がなくても手軽に体験できる非日常空間がある。それが、「複合カフェ」(漫画喫茶+インターネットカ フェを意味する造語)だ。

若松修

profile

日本複合カフェ協会
顧問
若松修(わかまつ・おさむ)

1951年生。鉄鋼会社勤務を経て、80年にマーケティング会社を設立。84年には日本レコードレンタル商業組合(現日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業 組合)を総合プロディース、以後専務理事を兼任。また、日本テレビゲーム商業組合顧問も兼ねる。2003年に日本複合カフェ協会を設立し、顧問となる

複合カフェは“第3の生活空間”

  「複合カフェのお客さんのメインは20代、30代のビジネスマンです。誰にも邪魔されずゆっくり本を読んだり、ネット検索したり、書斎代わりに使う人もいます 。複合カフェは、家庭と職場に次ぐいわば“第3の生活空間”なんですよ」

  複合カフェの業界団体である日本複合カフェ協会顧問の若松修氏は、複合カフェの存在意義をこう語る。複合カフェのルーツは漫画喫茶にあるが、90年代から 漫画喫茶とインターネットカフェが融合しはじめたことを受け、「複合カフェ」という造語が生まれた。それから10年余り、徐々にいろいろなサービスが付加され、複合カフェは大きく進化を遂げてきた。

  「ゲームソフトやDVDソフトの貸し出し、ソフトドリンクの飲み放題は当たり前として、卓球台、ビリヤード、ダーツ、カラオケなどの施設を併設したり、なかにはネイルサロンが入っているところもあります。効率性を重視する日本人は、こうやっていろいろなサービスをワンストップで受けたがる傾向がありますが、だからといって、カフェ側が新しいサービスを次々に仕掛けているわけではありません」

  どちらかと言えば、はじめにカフェに来るお客様からのニーズがあり、それにカフェ側が応えてきた結果、そういうスタイルになったという。複合カフェは、これからもあくまでユーザ ーニーズに対応する形で進化していくということなのだ。

1000円で仮眠&即席の仕事場を

  多忙なビジネスマンの中には、終電に乗り遅れ、複合カフェで朝まで過ごす人も多いが、こうしたニーズに対応した“深夜プラン”も最近ますます充実し てきているという。

  「ナイトパックという、1000円ほどで5、6時間滞在できるプランもあって、ビジネスマンには重宝されていますね。知人の霞ヶ関の役人も、予算シーズンなど、深夜でもいつ突発的に仕事が発生するか読めず、家に帰ってオチオチ寝ていられないという時期には、ネットカフェが非常に役立っていると言っていました。仮眠できるだけでなく、即席の仕事場になるというのもポイントが高いようです」

  また、昨年あたりからは、24時間営業同士であるコンビニと複合カフェがコラボレーションする形で、コンビニが入っているビルの上の階に複合カフェができ るケースも見られるようになったそうだ。健康に良いかどうかは別として、多忙で夕食をとれなかったビジネスマンが食料をコンビニで調達し、そのまま複合カフェに持ち込むというスタイルが浸透しつつあるのだという。

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