プロジェクトマネジャー(SE)MAP

顧客の意向をコンサルテーションや提案に
結び付けられるコミュニケーション力がカギ
プロジェクトマネジャー(SE)
大規模システムが本格移管の時期を迎えた今、
キャリアアップを目指す若手が活躍できる職種

 中堅・中小企業を中心にオープンソースを活用したシステムへと移行が進み、SI業界全体で人材の世代交代が進んでいる。いち早くメインフレーム中心のシステムを導入した金融機関や大手企業グループが、大規模なシステムの見直しと刷新に取り組み始めている今日、ITコンサルタント以下、すべての職種で若手の人材が求められている。プログラミングなどをインドや中国、カナダ、ロシアへ委託するオフショア開発も本格化している中で、圧倒的に不足しているのがプロジェクトマネジャーなど上流工程を担当する職種だ。一次請けの大手SIerから中堅・中小SIerまで、業界全体が積極的な中途採用に取り組んでいるが、登用にあたってのハードルを低くしているわけではない。どの企業も、プロジェクト全体を把握した上で、要件定義から導入、運用・保守までをリードできるスキルのある人材を厳選して採用する方針だ。顧客の業種に精通しているか、最新・最先端の技術動向をキャッチアップしているかが問われる職種の1つだ。

 多くの企業でシステムの刷新が進んでいく中で、これからプロジェクトマネジャーを目指す人は、常に“顧客の意向”を汲んでコンサルテーションや提案に結びつけられるコミュニケーションスキルやノウハウが必要とされます。それゆえ、キャリアの最初から顧客に近いところで業務を経験してきた人ほど有望といえるでしょう。最近はシステムのリスクマネジメントが最優先の課題になっています。大手はもちろんですが、中堅でも顧客から直接システム開発を受注している企業では、プロジェクトマネジャーに欠かせないスキルに磨きをかけつつ、キャリアや実績が築けるはずです。金融機関や大手企業などインフラともいえる基幹システムだけでなく、公的機関や流通業界など幅広い産業分野でも新しいシステムに精通した有能な人材を求めています。1つでも多くのプロジェクトを“最初から最後まで”経験してステップアップしていくことが大切です。
富士通株式会社 常務理事
プロフェッショナルサポートビジネスグループ
共通技術本部本部長
坂下 善隆さん

 1974年、富士通に入社。システムの性能評価、システム基盤のコンセプト開発、ソフトウェア開発の体系化、標準化などに携わる。システムの性能評価では情報処理技術者試験のテキストなどを執筆。2004年に常務理事、2006年6月に共通技術本部本部長に就任。また、NPO法人itSMF Japanの理事も務めている

外資系ベンダー・プロジェクトマネジャー兼SE・28歳(女性)
新卒でコンサルタントになったのが縁で、3年前に転職しました。自社製品だけでなく、他社のアプリケーションなども幅広く導入していくので勉強の毎日です。顧客のニーズを超える結果を出せるかが勝負なので、常に最新の技術動向を把握していく必要がありますね。
日本におけるシステム導入は当初、外資系ベンダーのパッケージソフトを中心に進んだ。多彩な機能や高い性能を実現したオープンソースの普及で、業界全体のトレンドが汎用から独自開発へと移行している。常に進化を続ける技術の習得は必須だ。
コンサルタント会社・プロジェクトマネジャー・32歳(男性)
大学院を修了してパッケージソフトの開発を手がけたのが最初の仕事でした。その後、会社の統合や組織再編を経験するうちにSEへと立場が変わりました。2年前に転職し、現在の仕事を始めました。まだ日は浅いのですが、顧客と接する機会が多かった経験がとても役立っています。
2000年前後の“ITバブル”危機で、SI業界全体が大規模な統合と再編に揺れた。メーカーや通信事業企業など異業種からの参入や提携も多く、人材は流動化している。独自性やクオリティの高さを基準に、やりがいのある職場を選ぶ目も必要だ。
ベンチャー系SI会社・コンサルタント兼プロジェクトマネジャー・30歳(女性)
最初は派遣でスタートしました。営業支援のサポートをするうちに現在の会社に誘われて3年前に転職しました。それまで二次受け中心の仕事していた会社でしたが、現在は業界シェアを広げる方針で業務展開をしています。他社との差別化を打ち出す提案型の業務が気に入っています。
大手だけでなく、独自のパッケージソフトやソリューション開発でベンチャー企業にも勢いがあるのがこの業界の特徴。将来性目を向けて、各社の得意分野や得意領域を調べて自身のスキルアップにつながりそうな転職先を探すのも1つの方法だ。

ソーシャルブックマークに登録 このページをYahoo!ブックマークに登録 このページをdel.icio.usに追加

▲ページのトップへ