人気職種キャリアMAP 第6回クリエイティブ・ディレクター

クリエイティブ・ディレクターMAP
クリエイティブディレクターMAP
芸術やエンターテインメントなどに関心を持ち、
アイデアの引き出しを増やすことがカギ
クリエイティブ・ディレクター
クライアントのニーズを超えるクオリティを保ち
チームを率いるリーダーシップが求められる
最近の傾向
 本格的な景気回復と企業の業績向上で、広告予算は徐々に増えてきている。重要なのはテレビCMや新聞、雑誌などの紙媒体の広告に加えて、ポータルサイトを中心としたWebサイトの広告が急増している点である。一般にクリエイティブ・ディレクターの職責は、クライアントからの要望に応じて広告全体のコンセプトを策定し、コピーライターやアートディレクター、グラフィックデザイナーなどのスタッフをまとめ、制作の全プロセスを統括していくことだ。
 最近は広告を通して「表現すること」が強く意識されている。コンペでのプレゼンテーションから実際の制作・納品に至るまでクオリティを維持し、スケジュールとコストを管理していく能力も必要だ。コピーライティングやデザインなどのクリエイティブ系のスキルを保持した上で、円滑なコミュニケーションを築く手腕が求められる。特にテレビCMは専門性が高い世界なのでクリエイティブ・ディレクターのハードルは総じて高い。どの媒体を手がけるにしても“モノづくり”に精通したキャリア、実績が問われる職種といえる。

理想の人物像 人物像イラスト
 クライアントは、クオリティの高さ、インパクトの強さを重視する傾向にあります。対象ユーザーへ向けて確実にメッセージが伝わる「訴求力」の強さこそが広告においての“生命線”と言えるでしょう。広告表現のすべてに責任を持つクリエイティブ・ディレクターは、コピーについてもデザインについても、理論的に説得するプレゼン力が必須といえます。広告や宣伝に十分な予算を割けるのはまだ大企業が中心で、中堅以下の企業はまだ厳しい状況です。限られた予算の中で魅力的な広告を作るとなると、実績のあるクリエイターに発注が集中しています。この傾向は今後も続くでしょう。造型や色彩に関する基礎を身につけた上に、多彩な表現力、柔軟で自由な発想やアイデアを持つ広告の作り手が求められています。芸術やエンターテインメントなどに幅広く関心を持ち、アイデアやデザインの引き出しが多いクリエイターほど長く活躍して着実に実績を残していけるのだと思います。
田口敦子さん 多摩美術大学 グラフィックデザイン学科研究室
教授
田口敦子さん

 多摩美術大学卒業後、大手出版社への就職を経て同大学専任講師に。95年に教授就任。広告やサインデザインに関する各種団体の理事等を歴任。広告・公共景観の専門家として東京都をはじめ複数の自治体において審議会委員も務めている

広告代理店・プロデューサー兼ディレクター・31歳(男性)
大手電機メーカーのグループ会社にデザイナーとして就職し、この業界で働き始めました。デザイナーの立場とアートディレクターの立場で計5年間、広告を手がけた後、現在の会社に転職しました。今は予算も含めたプロジェクト全体を管理しています。
電機メーカーに限らず、大手企業には「ハウスエージェンシー」と呼ばれる広告・宣伝を手がける専門の会社や部門がある。ここからキャリアをスタートし、経験を重ねることでスキルやノウハウを培うキャリアパスも有望な選択肢の1つだ。
外資系広告制作会社・クリエイティブ・ディレクター・28歳(女性)
新卒で出版社に就職しました。広告制作部門に3年間在籍し、女性誌を担当。アパレルやジュエリー、化粧品などの広告を手がけたのが縁で今の会社へ転職しました。コピーライティングが専門ですが、写真撮影のディレクションなど、プロデュース業務も行っています。
広告が掲載される新聞や雑誌などの「媒体」は広告代理店がその“枠”を握っているケースが多い。代理店は企業との仲介をすることで売上げを確保しているため、広告出稿の多い有力媒体に近い立場であれば、クリエイティブの現場で活躍できる。
SP専門代理店・クリエイティブ・ディレクター・27歳(男性)
SP(セールス・プロモーション)は今、ネットも含めた複合的な戦略立案で活気のある分野です。大手代理店から部門が独立したのをきっかけにクリエイティブ・ディレクター職に就きましたが、マーケティングの知識とプレゼン力を武器にいろいろ提案しています。
広告よりも大きなカテゴリーがSP(=販売促進)。商品の開発時からターゲット層の策定、広告戦略の立案などマーケティング・リサーチをもとにした一大プロジェクトとなることが多い。海外市場への展開などグローバルな活躍も可能だ。

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