人気職種キャリアMAP 第9回広報

広報MAP
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“正義感”や“倫理観”を持ち続けられる職種
臨機応変な対応力や周囲への気配りがカギ
 広報
“半身は会社、半身は社会”で
企業のビジョンを的確に伝える
最近の傾向
 現在、女性にもっとも人気の高い職種といわれる広報職。実際に、女性が活躍している業界は多い。広報の主なミッションは、企業イメージを高めることにある。欧米企業や外資系企業では、“社会貢献”を重要視する傾向が強く、いち早く社会への功績をアピールするために、広報担当者を各部門に置くところが多い。 一方、日本の中小企業では総務や人事、経理が兼任しているケースもある。
 マスコミへの露出度が高く、華やかなイメージを持つ人もいるが、実状は日常の地味な業務を行う裏方的な存在だ。業務内容は業界に関する情報収集や社会へアナウンスすべき企業情報の集約、マスコミ対応などが中心だ。企業の規模や方針、戦略により異なるが、大手・準大手企業になると広報担当者の人数も多く、PRの手法なども確立している。 企業からの積極的な情報開示が求められている今日、広報は経営理念やビジョンなどを広く社会へ伝えるとともに、良悪を含めて、企業として伝えなければならない情報を社会へ発信する重要な役割を担っている。

理想の人物像 人物像イラスト
 企業の不祥事やトラブルが多い昨今、広報職はリスクマネジメントも含めて、正義感と倫理観を持ち続けることのできる職種です。求められるのは、“半身は会社、半身は社会”のスタンス。「会社」にとって有益な情報発信だけでは無く、「社会」のニーズも敏感に察知し、必要に応じて上司や役員、経営トップにフィードバックする責任も負っています。この姿勢を持ち続けるためにも、社内だけではなく広く業界や社会との接点を保ち続けていくことが必要です。
 また、気配りができることも重要な要素。業界によっては比較的華やかなイメージがありますが、実務のほとんどは、社内での情報収集やリリース作成、記者会見のセッティングなどの裏方的な仕事になります。そのため、さまざまな業務を並行して進めながら、社内外の関係者と円滑なコミュニケーションを取り、物事をスムーズに運ぶことのできる臨機応変な対応力が求められます。また、社会における企業の存在理由、存在意義に関心の高い経営トップのもと、企業経営の視点に立って行動することができる仕事でもあります。
  株式会社プラスワン・コミュニケーションズ
代表取締役
田中義之(左)池田明(右) 田中義之氏(左) 池田明氏(右)
 田中さん、池田さんともに外資系コンピューターメーカーなどの広報部門で長く活躍。お互いの実務経験をコンサルティングサービスとして提供するため2006年5月に2人が設立したのがプラスワン・コミュニケーションズ。現在はIT企業を中心に広報・マーケティングに関するコンサルティング業務を行っている

外資系ホテル・広報・PR担当・32歳(女性)
新卒で就職した金融機関で、総合職として経営企画を担当していましたが、新規事業の立ち上げで知り合ったコンサルタント会社からの誘いで転職しました。さまざまな企業の方と知り合い、仕事を進めるので、好奇心が掻き立てられます。
地味な業務が多いとはいえ、PR(パブリック・リレーションズ)の言葉どおり、社外の人と良好なコミュニケーションを築くのが広報職の基本。マスコミや顧客の意見を聞くとともに、企業として主張すべきことは主張できる人間関係の構築が課題。
大手IT企業・広報・28歳(女性)
新卒後に入社したIT企業では、法人営業をやっていましたが、吸収合併を機に、広報部に配属されました。経験者がいなかったので、現場を経験する中で、広報のノウハウを独自に蓄積して3年。今年、大手IT企業の広報部門に転職できました。
製品やサービスをアピールしにくいIT企業で、広報を重視するところが増えてきた。未経験者が大手企業の広報部門を目指すのはハードルが高いが、中小企業で広報のキャリアをスタートさせて勉強を重ねれば、大手企業への転職も可能だ。
大手家電メーカー・広報部・34歳(男性)
新卒時はPR会社に就職。当時の顧客担当者に誘われて、4年前に現社へ。組織が大きいので事業部門ごとに広報担当がいます。記者発表や展示会の後で新聞や専門紙を見るのが楽しみですね。
広報担当者のミッションの1つは新聞・雑誌などへの露出を働きかける業務だ。かつては“無料の広告”などと呼ばれて掲載スペースに応じた“広告換算”が行われていたほどだ。自社の企業イメージを高めることは、広報業務の基本といえる。

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