人気職種キャリアMAP 第11回人事編

人事MAP
システムエンジニアMAP
“人材”の採用、育成の成果は経営に直結
処理能力と臨機応変な対応力の両立がカギ
人事
多くの企業が積極採用
経営視点も要する職種
最近の傾向
 団塊の世代の一斉退職と、少子化の影響で若手世代は売り手市場――景気が上向き、“攻めの経営”にシフトしたい企業が今、力を入れているのが優秀な人材を確保して育成し、定着させることだ。こうした目的から人事部門の求人は急増している。
 これまで企業は、総務業務の一環として人事を位置付け、総務担当者などの兼務で対応していたが、最近は人事の専任スタッフを置く企業や、置かない代わりに外部のコンサルティングや専門的なアウトソーシングに依頼する企業が増えてきた。
 人事の仕事は特別な資格やスキルこそ必要とされていないが、新卒や中途の採用、教育や研修の実施、人事制度の企画・運用など業務は多岐にわたる。業務の傾向は、大手や準大手企業は明確な役割分担がされているため、仕事の幅は狭いことが多い。一方、ベンチャー企業は組織の編成上、経営トップから直接指示を受け、高い視点で幅広い対応を求められるところが多くなっている。

理想の人物像 人物像イラスト
 ここ数年、経営トップやマネジメント層が特に重視しているのが人事部門です。企業における“人材”の問題は経営に直結する最重要課題の1つという認識が浸透しています。今までの人事は、わりと保守的で管理的な傾向が多かったのですが、これからは創造的かつ革新的な面が求められます。多くの会社が「人材」の確保と定着・育成を通して中期的に組織力を向上しようとしており、人事はその一端を担っています。モチベーションや能力開発、労働環境など様々な観点から組織の問題点を認識して、現場のマネジャーと協力し、それらを改善していく必要があるでしょう。
 また、協調性を備え、社員と良好な関係を築けるかどうかも人事としての素養ですね。ルーティンワークを手際よくこなし、そこで削減できた時間を1人でも多くの社員と話すことに費やしてほしい。社員の健康や精神状況などを気遣うとともに、常に現状の組織状態を確認しておくなどの意識も必要です。
若竹 知子さん 株式会社トライアンフ
人事コンサルティンググループ シニアコンサルタント
若竹 知子さん

 1994年に大学を卒業し、専門商社の人事総務部門に就職。人事業務や社内報編集などを手がけた後、2000年3月にトライアンフ入社。数多くのクライアントの組織診断、中堅社員以上の育成プログラム、給与評価制度設計に携わる。

外資系IT企業・人事部門・29歳(女性)
新卒時は外資系金融機関に就職。取引先だった会社から誘われて3年前に転職しました。事業計画に沿って、採用を進めて、教育や研修、入社後のフォローアップも担当しています。社員の成長が会社の成長につながればと思っています。
外資系企業は経営に直結した人事・労務部門の体制が整っているため、それだけ権限も発言力も大きいのが特徴。人材紹介会社を活用しているところも多いので、業界全体の最新情報も入手しやすい。短い期間でスキルが磨けるだろう。
コンサルティングファーム・人事部門・33歳(男性)
中規模の製薬会社に在籍時、大手企業との経営統合で取引先だったコンサルタント会社に引き抜かれました。総務部門から独立して1年ですが、常に数年先の経営環境を予測して人事計画を練ります。経営の勉強になりますね。
現在、金融業界とコンサルティング業界は人材不足に悩んでいる。いかに優秀な人材を集めて自社の業績向上に貢献させていくかは人事担当の手腕次第。独自の評価制度や給与水準の策定と運用など、人事戦略に携わるのも可能だ。
外食チェーン本部・人事部・29歳(男性)
大手食品会社の総務から現職。人事部門は未経験でしたが、パートや派遣を含めた多様な雇用体系の人材の管理や配属先店舗を調整するなど、現場の指揮を担当しています。今は専門家を交えて行う研修制度の拡充を考えています。
一般の消費者を顧客とする企業は、働いている人のそれぞれが企業の顔となることが多い。入社後の教育・研修制度の充実や自社に貢献してくれる人材の育成も重要だが、「顧客満足度」を高めるためのノウハウも必要となるだろう。

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