人気職種キャリアMAP 第13回総務編

総務MAP
総務MAP
ゼネラリスト、マルチプレイヤーを目指して
幅広い業務に携わり、企業の成長をサポート
総務
成長中の企業で人材を積極採用
新会社法や法令遵守が起爆剤に
最近の傾向
 2007年5月の新会社法の施行やコンプライアンス(法令遵守)に対する意識の高まりから「総務」の役割がクローズアップされている。長い歴史と巨大な組織を持つ大手企業の場合は経営企画をはじめ人事や広報などの専門部署があり、業務も細分化されているが、中小企業の場合は総務がこれらの業務をすべて行っているケースが多い。特に急成長中のベンチャー企業や早期の株式公開・上場を目指している企業は、経験者を中心に人材を積極的に採用している。このような企業では、総務を中心とした間接部門の拡充を進めるため、業務範囲は経営に関わるトップ層の仕事から各部門のサポート業務など多岐にわたることが多い。また、広報的な仕事では“会社の顔”として企業イメージを左右する存在にもなりうる。ゼネラリスト、マルチプレーヤーとして高度な管理力、情報収集・発信力、判断力などを求められることも少なくない。「企業の成長を支える地味な存在」と思われがちだが、一通りの業務をこなせれば経営のノウハウも身につく職種である。

理想の人物像 人物像イラスト
 総務は日々の業務こそ地味で目立ちませんが、企業の屋台骨を支える重要な部署として、ここ数年は改めてその存在意義が見直されています。積極的に取り組めば、経営に必要なスキルやさまざまな知識が身につき、キャリアの可能性は広がります。経営トップの理念やビジョンを実現するべく企業の成長をサポートできるだけではなく、社内全体の部署や従業員の情報を把握できるのが総務です。特に急成長中の企業の総務での経験は、将来のキャリアに生きてくるでしょう。事実、将来有望な企業は経験豊かなベテランの人材を雇用して総務部長などのポストに迎えている傾向があります。中小企業診断士や社会保険労務士、最近ではファシリティマネジャーなどオフィス環境の管理に関する資格の取得を目指すのも有益ですが、何よりも大きな武器になるのは実務経験。意欲的に取り組んだ分だけ成長できる職種といえるでしょう。
福西さん 株式会社ナナ・コーポレート・コミュニケーション
代表取締役社長
福西 七重 さん

 1964年にリクルート入社。総務、人事、秘書などを経て71年に社内報『かもめ』創刊と同時に編集長に。以後、26年間にわたって職責を果たす。97年にナナ・コーポレート・コミュニケーションを設立。社内誌編集など社内広報全般のコンサルティング、サポートを手掛けるとともに、98年に『月刊総務』の発行元となる。著書に『冒険する社内報』(日本経済新聞社刊)がある。
ポータルサイト「SOS総務」URL:http://www.sos-soumu.com/

ベンチャーキャピタル・経営企画・28歳(女性)
新卒時は大手都銀に就職し、融資業務を3年間担当しました。知人の創業社長に誘われて転職。将来性のある企業を支援するビジネスモデルに魅力を感じました。経営トップの直轄で経営戦略の企画立案から人事考課まで担当する中で視野が広がりました。
“経営トップ直轄”の仕事に携われるかどうかで仕事の内容ややりがいは大きく変わってくるだろう。また大手企業よりも元気のある中小企業でこそ個人の力量を試される傾向がある。各企業の理念や特徴などを分析すると希望に合う職場を見つけられるだろう。
ハイテク機器専門商社・総務・31歳(男性)
外資系ベンダーの営業職から転職して4年が経ちます。友人であり前職の取引先担当者でもあった人の紹介で現職に就きました。今は欧米やアジア全域を対象にしたビジネス展開に関わる仕事をしています。すごく楽しいですよ。
メーカーや商社は海外マーケットを対象としたビジネスが好調だ。海外とのやりとりには専門知識のほかコミュニケーション力や瞬時の判断力も必要。こうしたビジネススキルを身につければ大きなキャリアアップにつながるだろう。
ITコンサルティング会社・総務兼広報・33歳(女性)
外資系SIerで広報を経験し5年前から現職。顧客企業と協力し、PR戦略の立案から実施、マスコミ対応などの業務に携わっています。業界を超えて自社が評価されるのが嬉しいですね。最近は人材教育や研修なども任されるようになりました。
広報兼任の総務の場合、“会社の顔”として社内の情報を収集し、それを効果的に発信する役割も担う。顧客企業や業界全体の動向を把握し、自社の理念に合致した方針を打ち出すノウハウを身につければ、起業することも可能だろう。

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