家族や担当の先生からの意見で退職を決心

こういう状況の中で、あるとき家族や周りから「そんな会社なら辞めてしまえ!」と言われました。また同じ業界の仲間や学生時代の友達から「あまり無理しない方がいいよ」といろいろと励まされました。

彼らの意見を参考にし、悩み抜いた結果、今の会社を退職する決心をしました。ただでさえ、1年近くもタダ働きに近い状態で働かされていた会社に不信感を持っているのに加え、今後は体調にも気を使いながら毎日仕事をしなければいけない。そんな生活は御免です。

そんな時、ちょうど他の会社から内定をもらったんです。これ以上、この会社に残る理由はないと強く思っています。

カットオーバーまで付き合って気持ちの区切りを付けたい

本当はもっと早く転職するつもりだったんですが、このトラブル・プロジェクトのカットオーバーが遅れたので、入社時期を少し後ろにずらしてもらったんです。

「何でそんなに嫌な思いをしたのに、カットオーバーまで付き合うんだ」って仲間や周りからも言われましたけど、1年間地獄のような思いをしてきたので、最後までやって気持ちの区切りをつけたいと思ったんです。もちろん、これ以上プロジェクトのカットオーバーが伸びるんでしたらもちろんバツですけどね(笑)。

もし今の会社で違うプロジェクトに入っていたら、会社に残ったかもしれません。でも、こうなった今、ここで次のチャンスを待ってみようとは少しも思っていません。やはり、1年近くほとんど休暇もなくタダ働きさせられたことに対する会社への不信感はぬぐえませんから。プロジェクトがカットオーバーした時、自分がどんな気持ちになるのかは、今は想像もつきません。おそらく、ホッとする気持ちと、セイセイする気持ちが半々でしょうね。

山崎慎一氏(仮名・35歳)

大学卒業後、大手SIerで5年間ビジネスアプリケーションなどのシステム設計や開発を行う。その後、大手パッケージベンダにてERP導入のコンサルティングに携わり、現在はメーカー系システム会社でITコンサルタントを務める。開発、要件定義からプリセールスまで手掛け、業務知識も豊富なヤリ手のコンサルタント

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