「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」 徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜総務編(前編)〜 「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」 徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜総務編(前編)〜
転職活動を始めると「書類が通らない」「面接でうまくいったと思っても採用に至らない」など、悩みは尽きない。「未経験者歓迎のポテンシャル採用ってどこを見ているの?」といった疑問もあるだろう。そこで、有名ベンチャー企業と上場企業の人事マン2名に協力いただき、欲しい人材像について、対談してもらった。まずは、不況などに左右されにくい「営業」をフィーチャー。人事のプロが語る採用現場の真実を知れば、キャリアアップも見えてくる! 「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」 徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜総務編(前編)〜
「視野の広さと柔軟さ」がカギ

“社内人脈”が仕事のやりやすさを大きく左右

●ベンチャー企業代表 ベンチャーソフトウエア開発 管理部 人事マネジャー 内田琢磨

前職はアパレル系商社の人事。もともと趣味でやっていたプログラミングの知識を生かしたいと転職。技術を知っている人事として評価は高く、入社を迷っている内定者への動機付けに定評がある

内田 ウチのようなベンチャーでは、“何でも屋”というのが総務の仕事を一番よく表している言葉だと思います。社会保険の手続き、社内規定の整備に始まり、給料計算、物品の購買、秘書業務、株主総会の準備、冠婚葬祭、さらには社内外のクレーム処理と、総務がカバーしている業務の幅はかなり広くなっています。


山本 ウチの総務部門にはたくさんスタッフがいて、ある程度業務の細分化も進んでいますが、総務には、“行き場のない仕事”というか、どこの部門にも属さないような仕事が流れ着くことが多い。この点をあらかじめ理解しておかないと、入社してから「何でこんな雑用ばかり……」と愚痴をこぼすことになるでしょうね。


内田 総務は最も社員との接触が多い部署。図々しい人や無茶を言ってくる人も少なくありません。ですから、“世話焼き”というか、人に感謝されることにヤリガイを感じるタイプの人が総務に向いています。それと、感情に流されず、いつも冷静でいられる人。社員の無茶な頼み事やクレーム処理でいちいち腹を立てていたら、この仕事は務まりません。対外的な折衝になれば、総務が会社の顔になるわけですし。総務職を採用する際には、この辺りのメンタリティを一番注意して見るようにしています。総務ほど、人によって「合う・合わない」がハッキリ出る仕事はないですから。


山本 総務は、頼まれるばっかりじゃなくて、逆に誰かに頼まなければならないことも多い。例えば何かトラブルが起きた時でも、総務が全部自分で処理できるわけではありません。こういう時、「この分野のことはこの人に聞けばいい」とすぐに頭に浮かぶ人が社内にたくさんいることが重要。そういう“社内人脈”の広さが、総務の仕事を大きく左右します。社内で良いリレーションを構築できる
人間性は、総務職の絶対条件です。

総務と他職種の社員との“微妙な壁”

●大手企業代表 一部上場機械メーカー 人事部 部長 山本真一

大学卒業後に入社し、数年は営業職として活躍。現場担当者として新卒採用に携わったことで採用活動への興味がわき、人事部へ異動した。自社マインドを熱く語り、転職志望者からの信頼を得ている

内田 ただ、社員の中には、総務に対して「壁」みたいなものを感じている人が結構いますよね。人事もそうですが、総務の人も他職種の社員が知りえない会社の情報や社員のプライバシーを扱うことが多いので、他部署の社員からすると、「壁」になってしまうんだと思います。


山本 確かに立場上、色々な情報が入ってきますよね。社会保険を扱っているので、社員が離婚すればすぐわかるし。昔、借金の取り立てに追われた社員の対処をしたこともありますよ。


内田 現場の社員、特に営業なんかは「俺達が食わせている」といった感覚があるので、余計に管理されていることが面白くないのかもしれませんね。


山本 我々人事にも言えることですが、総務の人は、一般社員に対して、「俺達が管理している」という部分は微塵も見せるべきではありません。有給休暇や残業届けの提出が多少遅れたからと言って、社員を怒鳴るなんてもってのほか。彼らは外回りが忙しくて書類の提出が遅れることもある。総務はあくまでバック・オフィスであると理解して、我々は「現場社員のサポーターです」という姿勢に徹するのが、社員といいリレーションを構築するコツでしょうね。

 

続きを読む

▲ページのトップへ