「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜マーケティング編(前編)〜 「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」 徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜マーケティング編(前編)〜
就職活動を始めると、「書類が通らない」「面接でうまくいったと思っても採用に至らない」など、悩みは尽きない。「未経験者歓迎のポテンシャル採用はどこを見ているのか?」といった疑問もあるだろう。そこで、有名ベンチャー企業と上場企業の人事マン2名に協力してもらい、欲しい人材像について対談してもらった。今回は、会社の売り上げに大きな影響を与えうる「マーケティング職」についてみていこう 「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」 徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜〜マーケティング編(前編)〜
「分析力・感受性・行動力」がカギ

マーケティング職の募集が新聞に出ない理由

大手アパレルメーカー マーケティング部 部長(人事担当)
柳澤博之

大学卒業後に入社。海外向けの宣伝とCIを担当した後、販売促進部で国内の商品宣伝を担当。その後、広報部のリーダーとして企業ホームページを開設するとともに人事担当となる。

柳澤 顧客のニーズが多様化する中で、マーケティング職の採用意欲は高まっていますが、それ以上に、希望する人が非常に増えていると感じます。実際、当社のマーケティング職での求人には相当数の応募があります。大量採用する部署ではないので、競争率はかなり高いですね。

 

花岡 ウチのようなベンチャー企業も、マーケティングの重要度を高く考え、採用を強化しているところです。大手はもちろんのこと、今はどの企業も優秀なマーケッターが欲しいのではないでしょうか。最近は、従来のマス・マーケティング以上に、ネットや携帯を使ったWeb・マーケティングやデータベース・マーケティングに詳しい人材のニーズが非常に増えています。ただ、応募者は多いのですが、こちらのニーズに合う人はなかなかいないのが現実です。

 

柳澤 当社の場合、マーケティング職の募集はすべて人材紹介会社を利用しているのですが、それでもなかなかいい人は見つかりません。マーケティング職の募集要項を見れば、次に考えている商品の開発や事業展開などについて、同業者がわかってしまうからです。したがって、求人は非公開、しかも付き合いが長くて信頼のおける人材紹介会社経由で行わざるをえません。

 

花岡 特にまだポテンシャルを評価してもらえる若い方であれば、資格は有利ですね。難しい資格をとることは、まさにポテンシャルの証明ですね。

マーケティング未経験でも転職可能?

化粧品メーカー 事業管理部 人事マネジャー 花岡正也

学生時代から仲間を募り、さまざまなデザインワークを行う。広告会社勤務を経て現社へ。自社の新規事業開発やマーケティングの一環として行った転職セミナーを機に人事マネジャーに抜擢される。

柳澤 当社の場合はある程度の規模があるので、マーケティングと言っても、厳密には商品やサービスの企画だけでなく、宣伝、販促、リサーチなど、さまざまな分野に細分化されますよ。ものによっては、違う職種からポテンシャルの高い人材を引っ張ってくることもあります。例えば、リサーチの分野であれば、シンクタンクの研究員などでもいい。マーケッターには、分析力は不可欠ですから。ただ、シンクタンクの研究員が日常的に行っているデータの数学的分析だけでは、ヒット商品を生み出すことはできません。

 

花岡 分析だけのタイプの人は、リサーチだけでキャリアが終わってしまいますからね。マーケッターとして大成する人は、アナリティカルでありながら、次の流行を読む感受性も持ち合わせている人が多い。

 

柳澤 でも、分析力と感受性の2つを兼ね備えた人がなかなかいないのが現在ですね(笑)。アナリティカルな部分はある程度面接でも見抜くことができますが、マーケッターとしてのセンスを短時間で見抜くのは難しい。

 

花岡 今世の中で流行っているものは何かをメディアを通じて追いかけることは凡人でもできますが、マーケティングのセンスとなると、ナレッジやノウハウを越える部分がありますから。ですが、経験の中で育つ部分は確かにあると思いますので、人事担当者としては、現場から「何であんなのを採ったんだ」と言われないために、経験者中心の採用に走りがちですね。

 

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