「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜プロジェクト・マネジャー編(後編)〜 「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」 徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜プロジェクト・マネジャー編(後編)〜
就職活動を始めると、「書類が通らない」「面接でうまくいったと思っても採用に至らない」など、悩みは尽きない。「未経験者歓迎のポテンシャル採用はどこを見ているのか?」といった疑問もあるだろう。そこで、有名ベンチャー企業と上場企業の人事マン2名に協力してもらい、欲しい人材像について対談してもらった。今回は、プロジェクトの計画と実行に於いて総合的な責任を持つ「プロジェクトマネジャー」についてみていこう 「人事マンが語る“人気職種”採用現場のホンネ」 徹底討論「こんなやつはいらない!!」 〜プロジェクト・マネジャー編(後編)〜
「実務経験」がプロマネ力を上げる

「クチの出し過ぎ」「プロジェクト丸投げ」はダメPM

ソフトハウス  事業開発部 
人事マネジャー 滝俊介(仮名)

 大学院進学と同時に創業メンバーとしてアルバイトから参加。その後、大学院を中退して第1号社員となる。営業、海外事業担当、メディア事業担当を経て、昨年から人事マネジャーとなる

 プロマネがヤル気満々なのはいいことですが、そのヤル気が向かう先によっては、プロジェクトにとってマイナスに働くことがあります。例えば、メンバーに任せるべきことまでプロマネが口を出すと、スケジュールは大幅に遅れが出るし、メンバーのモチベーションも下がります。プロマネは肩の力を抜いて、大船に乗った気持ちでメンバーに任せるくらいじゃないと。

 

徳永 そこはバランス感覚ですよね。メンバーに指示することと、任せることの見極めをプロマネがキチンとできていないと、間違いなく現場は混乱します。何でもかんでも任せすぎて、本来プロマネがきちんと指示するべきことをメンバーに丸投げしたり、曖昧な指示しか出さなかったりすれば、プロジェクトは大幅に遅れ、プロジェクト自体が失敗する可能性が高くなりますから。納期ギリギリになって、メンバーが徹夜作業を強いられることは、この業界によくあるパターンです。

 

 プロマネがクライアントの言いなりで、単にクライアントの要望をメンバーに伝えるだけの“メッセンジャー”になっているケースも多いですよね。プロジェクトにはクライアントからの要件変更はつきものですが、プロマネがメンバーに何の相談もなく要件変更を受け入れたり、チームの処理能力を考えずに、スケジュール組みをしたり……。事情の説明もないまま作業だけを増やされては、メンバーはたまりませんよ。要件変更を受け入れるなら、それに対応するのにどのくらいの時間が必要なのか、メンバーの意見を聞きながらクライアントと折衝するのがプロマネ本来の役割なのですが……。

「プロマネの存在価値」とは?

大手ベンダー  ビジネスサポートグループ 人事部長 徳永秀雄(仮名)

大学院卒業後に入社し、SEのキャリアをスタートさせるが、マネジメントに興味を持ち、プロジェクトマネジャーに転身。自身のプロジェクトのメンバー集めで人事部と関わった後、人事部長となる

 クライアントの言いなりになったり、現場への指示が曖昧になったりするのは、プロマネの知識不足が原因であることも少なくありません。とはいえ、最近のプロジェクトでは、アプリケーション、ネットワーク、データベースなど多様な技術への対応が求められる上に、それぞれの分野の技術が総じて複雑・高度化しているため、プロマネが1人ですべてをカバーするのは難しい。これからのプロマネには、それぞれの分野に強い人間の集まったチームが「全体」として力を発揮できるようにマネジメントする役割が求められると思いますね。

 

徳永 最近は、工程ごとにエンジニアを入れ替えることもあるほど技術が専門化していますからね。でも、このように工程が細分化されることは、プロジェクトにとっては大きなリスクです。工程が細分化されればされるほど、個別の技術の互換性や、システム全体への影響を把握するのが困難になるからです。こうしたリスクを回避するには、プロマネは積極的にメンバーとコミュニケーションを図り、できるだけ多くの情報を把握するしかありません。

 

 それがプロマネの存在価値なんですよね。うまくいっているプロジェクトは、例外なくチーム内で十分なコミュニケーションがとれていますし、プロマネは、常にその真ん中で、プロジェクト全体を俯瞰する役割を担っています。

 

 

 

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