英語学習に終わりはない(2/2)

キレイな英語ばかりでは実践的な英語力が磨かれない

五十嵐氏によると、「アラブ系とフランス人の英語が最も聞きとりにくい」という。逆に、ヨーロッパで一番聞きやすいのが「ドイツ人の英語」。日本と同じアジアに目を向けると、「ヨーロッパやアフリカ、アラブ系などに比べれば、ずっと聞きやすい」と2人とも口をそろえる。

「1 つの理由としては、アジア系はヨーロッパやアラブ系に比べて英語力が低く、平易な表現を使いがちということがあります。あとは、やはり言語の源流が同じだということは大きいと思いますね。流れるように話す傾向のある中国人の英語はやや聞きにくいですが、角ばった話し方をする韓国人の英語は日本人にとっては最も聞きやすいですね」

英語のネイティブスピーカーの間でさえ、人によってずいぶんと話し方が違ってくる。出身地によって多少のなまりがあるからだ。それは日本語でも同じといえる。

「アメリカンイングリッシュとブリティッシュイングリッシュも違うし、イギリスの中でも、スコットランド出身者の話す英語はロンドンで話されている英語とはだいぶ違います。例えば、彼らはday(日)をデイではなく、ダイと発音します。私の友達のカナダ人が、スコットランド人の話す英語について、『あいつの話す英語はわからない』といっていたくらいですから」

結局のところ、CDのキレイな英語ばかり聞いていても、実践的な英語力を習得するのは難しい。以前、「英語の基礎がしっかりしないまま留学してもお金の無駄」ということを述べたが、最終的に本物の英語力を身に付けるには、やはり実際に外国人と英語で会話する経験を積むことが必要だ。

「仲の良い友達ができると、だんだんとその人の英語に慣れてくる。自分より英語力の高い日本人が『お前の友達の英語は聞きにくい』と言っているのに、僕はその友達といつも話しているから、難なく聞き取れるということが結構ありました。実践英語の重要性を感じた瞬間でした」(五十嵐氏)

英語学習は継続が基本「カタカナ英語」を恐れるな!

誰でも流暢に英語を話したいとは思うものだが、篠原氏は「発音に関しては、あきらめも肝心」と指摘する。「私を含め、やはり大人になってから英会話を本格的に勉強した人は、どうしても日本語英語と言われる、カタカナ発音になってしまうことは避けられません。これは本人の努力ではどうにもならない部分なので、気にしない方がいいと思いますね」

英会話スクールなどで、一生懸命に発音練習をしている人もたまにいるが、「発音練習の前にやるべきことはある」と2人は口をそろえる。

「発音の良い人がリスニングに強い傾向があるとは言われますが、英語が話したいのなら、まず英作文を勉強するべき。会話というのは、瞬時に英作文をすることですから」

実際、典型的なカタカナ発音でも、しっかりとスピーチやヒアリングができる人は多い

世の中で「英語がしゃべれる人」と言われている人の中には、ネイティブのような流ちょうな英語を使いこなす人よりも、むしろ、そちらの方が多数派だと言えよう。

「まずしっかりと、文法、ボキャブラリーなどの基礎をつけていけば、いずれ、ある程度英語を使いこなせる日が必ず来ます」と両氏。その先は、実際に外国人との会話という場数を踏むしかない。我々はネイティブスピーカーでない以上、英語学習に終わりはない。後は地道に継続して英語を学んでいく姿勢が不可欠なのである。

英語学習のポイント

  • ネイティブ以外は母国語の発音を引きずることが多い
  • キレイな発音の英語だけを聞いていては実践の場で通用しない
  • 英作文を覚えることがヒアリング力アップにつながる

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