“メジャー”への道を歩き出した若きスペシャリストにフォーカス!
これまでのキャリアと将来の夢、そして彼らが飛躍したと実感したその瞬間に迫る

上原ひろみ

“人間力”を鍛えながら納得できる音楽を作る

“売り”がなければ相手にされない

 ピアノを始めたのは6歳のとき。その頃はまだ「将来プロになろう」とは思っていませんでした。ピアニストとして生きていこうと思ったのは12歳、初めての海外公演だった台湾で演奏したときです。お客さんの笑顔やスタンディングオベーションを経験して、「言葉も通じない人と音楽で1つになる感覚ってすごく素敵だな」と思ったんです。

 日本の大学は法学部を選び入学しましたが、ヤマハの音楽支援制度で留学奨学支援を得たのをきっかけに、中退してアメリカのバークリー音楽院に留学。周りはちょっと驚いていましたけど、自分の中ではごく自然な流れでしたね。ピアノはずっと続けていたし。

 音楽院では英語をしゃべる前に音楽で会話するというくらい、“音楽づけ”でしたね。アメリカでは、黙っていても、「どうしたの?」と聞いてくれる人は誰もいません。勝負するには、「私の“売り”はこれ!」と、しっかり言えなければならない。

 ちょうどラーメン屋さんがオープンする前に、スープを「ああでもない、こうでもない」と何度も作り直して、「これだ!」というものができたときに、ようやく店をオープンするじゃないですか。私もそれと同じで、何度も何度も練り直して、自分の“売り”を作り上げていったんです。それがなければ、誰も相手にしてくれないんです。


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