プレゼン、面接、会議……強いキャリアを創るためのホンネ対談 おちまさとプロデュース「偉人伝心」〜あなたのシゴトに効く!プロフェッショナル仕事術〜

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たくさんの才能を世に出していきたい

若い人が怒られて自分を変えると、いい部分までなくしてしまうこともある。本広さんはそこを貫いたから持ち味を失わなかった。(おちまさと)
おち

組織って色々な人がいるじゃないですか。リーダークラスとかマネジャーに届くくらいの人になると、どうやってチームを束ねればいいのかで結構悩んでいたりして……。

本広

部下にも下を付けてあげるんです。アルバイトでもなんでもいいから。チームリーダー同士の中にいじられ役を作って、そのチーム内にもいじられ役を作る。全員が優秀だと逆に回りにくかったりしますからね。今、『少林少女』(※11)はそういうやり方で撮っていますよ。シーンごとで監督がちがうんですよ。みんなが絵コンテを作って考えて、僕は全体をジャッジしていくやり方。現場には一応立ち合っているんですけど、基本的に見てるだけ。これってよく考えるとバラエティの総合演出のシステムなんですよ。

おち

まさにそうですよ! でもまたどうして、そういう風にやろうと思ったのですか。

本広

僕はここまでみんなに引き上げられてきたんだから、僕も今度は下に付いてくれている助監督のみんなを引き上げようと。で、総監督制で映画を作ろうと思ったんですよ。

おち

スピルバーグみたい。ロバート・ゼメキスにやらせて、自分が見ているっていう……。

本広

そうそう。それを本気でやってみました。『SP 警視庁警備部警護課第四係』(※12)も同じ手法でやっているんですが、これがもうバッチリでしたね。これでやれるなってくらい。若い監督さんたちはみんな撮りたいからすごいんですよ。「まだ撮るのか!」っていうくらいしつこい。僕はもうだいたい善し悪しがわかっているから、無駄なことをしなくなっているんですけど、彼らは食らいついてくるので、それがフィルムに残っているんですよ。それで紡いでいくと、新しいカタチができる。

おち

それ、同時に3本くらいできそうじゃないですか。このやり方だと作品残せるだろうし、なんかいいですね、それ。

本広

僕も「がんばらなきゃ」って思うし。プライドとか、そういうものを超えているんです。

おち

本広さんも、プライドはムチャクチャあるじゃないですか。余計なプライドがないんですよ。余計なプライドがガチガチにあったら、一秒たりとも自分でやるっていう風になりますからね。

本広

僕の想いみたいなのは『UDON』(※13)で出し尽くしたんですよ。あれがあるから、今がある。あそこが頂点ですね、僕の。だから、もう「あぁ、いいよー」ってお釈迦様になってみんなを見ていられるんです。

おち

今日まで夢がちゃんとあって、AD、ディレクター、監督、映画監督って、もう美しい出世じゃないですか。ついには総合演出的なやり方まで覚えて、映画監督になられてからも、進化している。まだこれから人生がある中で、何になっていくんですか。

本広

好きなことをずっとやっていたいので、映像は作りたいんですよ。海外から呼ばれたら、海外でもやってみたいし。今はチームで作れるようになったので、そのチームを増やしたいですよね。学校とは言わないまでも「あそこにいくとディレクターになれる」って思う子たちが僕のところに来てくれて、僕に来た仕事をどんどん流していって、いろいろな最強チームを組めたらいいですね。そこに僕が責任を負いますよっていう。それで「映画監督は儲かるんだよ」っていう風に変えていきたい。

おち

総合演出システムを発展させていく感じですね。撮りたいテーマっていうのはえんえんとあるんですか。

本広

今は小劇場の演出家と組んで、無名劇団を超人気劇団にしよう、っていうのがモチベーションですね。あとは“踊る”かなぁ……。

おち

『踊る大捜査線』やるんですか!やったら間違いなく鉄板ですよ。

本広

話は何もきていないんですけどね(笑)。ただ、きたら「ぜひっ!」という感じですよ。でも、次はもっと画期的なことをやらないといけないと思ってます。撮りたいテーマは尽きないですね。鍛えて幅を広げていないと、どこかで絶対に止まっちゃいますから。

※11 本広氏が監督を務める、2008年4月26日公開のアクション映画。主演に柴咲コウ、エグゼクティブプロデューサーに『踊る大捜査線』の亀山千広と『少林サッカー』のチャウ・シンチー。この映画のために1年以上の特訓を重ねた柴咲コウのアクションは見物

※12 2007年11月〜2008年1月にフジテレビ系列で放送された刑事ドラマ。岡田准一演ずる警視庁セキュリティポリス(SP)・井上薫らがテロリストと戦う姿を描く。本広監督にとっては6年ぶりのテレビドラマで、主要キャスト以外の多くを、小劇団の舞台俳優ら200人からオーディションで選出した

※13  2006年8月に公開された、本広監督の故郷・香川県を舞台に繰り広げる讃岐うどんサクセスストーリー。香川県では“踊る”やジブリ作品を抜いて興行成績ナンバーワンとなった。主演はユースケ・サンタマリアと小西真奈美。モデルとなった店は手打ちの縮れ麺といりこ出汁の風味が人気の『宮武』。本広監督が最も好きな讃岐うどんの店の1つでもある

本広克行最新情報
(c)2008 「少林少女」製作委員会
『少林少女』
2008年4月26日(土)全国東宝系拡大ロードショー
http://www.shaolingirl.jp/blog/
中国で少林拳の修行を終えて帰国した少女が、祖父の道場再建に向けて奮闘するアクション・ムービー。この作品のために1年間トレーニングを積んだ主演の柴咲コウが繰り出す本格アクションは必見!
監督:本広克行 キャスト:柴咲コウ、仲村トオル、キティ・チャン、岡村隆史、江口洋介ほか エグゼクティブプロデューサー:亀山千広、チャウ・シンチー プロデューサー:臼井裕詞、安藤親広、西冬彦、中島良明 脚本:十川誠志、十川梨香 製作:フジテレビジョン、ギャガ・コミュニケーションズ、S・D・P、ROBOT、クロックワークス
おちまさと最新情報
おちまさとプロデュース 大スキル!
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