自分探しの自己演出講座

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第6回 自分を出せる時・生かせる時、人は幸せ=そんな場を自分で用意しよう!

自分探しをしている人が悩みを打ち明ける時、共通する言葉があります。それは、「一体、私はどうすればいいでしょうか?」というものです。

この質問を口にしてしまう人たちは、目標に近づくために「どうすべきか」を聞いているのではなく、目標が具体的に見えなくて困っています。ですから、「どうすべきか」を考える前に「どうしたいか」を考える必要があります。

●目標は「ハッピーになること」にしてみる

なぜ、車が好きな人は、道を歩いている時に見つけた外車の車名や年式、排気量そして値段までを口にするのでしょうか?

なぜ、ワイン好きな人は、フランス料理やイタリア料理の店でワインリストを見る時に、真面目な顔をして上から下までリストを眺め、時折ちょっと斜め上を見たりしながら、「これかな」なんて言って料理に適したワインを選ぶことができるのでしょうか?

膨大なデータがきっと彼らの頭の中にあるのでしょう。しかし、その膨大なデータを記憶するためにたいへんな苦労をしたかというと、必ずしもそんなことはないはずです。それはなぜでしょうか?

趣味だから? 好きだから? そうですね。見たり試したり調べたりしている時がハッピーだからです。人は、ハッピーな状態の時、思わぬ力を発揮します。

そんな観点から、どうすれば自分がハッピーな気持ちになれるのか、ぜひ一度考えてみてください。車やワインといった具体的に好きな対象物があるのか、あるいはどんなに不機嫌な時でも思わず反応してしまう褒め言葉があるのか、はたまた、ぬるま湯のお風呂につかっている瞬間がたまらないとか、これはもうまったく人それぞれですが、必ずあなたにも何かあるはずです。

●目標は「ハッピーになること」にしてみる

ハッピーな条件が分かってきたら、今度はその条件からキーワードを取り出すようにします。

たとえば私は、昔からいろんな面白い人と出会ったり話をしたりする時にハッピーでしたので、「人」や「コミュニケーション」が自分のキーワードだなと漠然と感じていました。

お風呂でハッピーな人は、「癒しの空間」や「バスルーム」→より広く「インテリア」みたいなキーワードになるかもしれません。

この「ハッピーキーワード」を意識することができると、自分のキーワードをどこかで見聞きした時に自然に「何だろう」と興味を持って情報を収集するようになります。

意外と自分の本棚を見れば、このキーワードが分かる人もいるかもしれません。無意識のうちに気になるキーワードの本を選んでいたりしますからね。そしてまた、このキーワードが、以前のコラムで書いた「すでにたくさん持っているもの」に関係があるとしたら、自分の中でしっかりとした軸がすでにできてきているのかもしれません。

そして次なる目標は、その「ハッピーキーワード」で人に「すごい」と言わせることです。

もし、前述の車やワインに詳しい人に出会うことがあったら、ぜひ感心した顔で「へぇ〜詳しいねぇ!」なんて声をかけてみてください。そうすると相手は「いやぁ、大したことないよ」と口では言うかもしれませんが、きっとまんざらでもないという顔をするはずです。自分の好きでやっていることが単なる自己満足ではなく(少々大げさかもしれませんが)、社会的に価値があると認められる瞬間ですね。

自分のこだわりや持ち味を第三者から評価してもらえる時、人はとても幸せに感じるものです。だとしたら、自分の「ハッピーキーワード」で認めてもらえるようになる、というのは、これまた自分がハッピーになれる1つの具体的な目標になるのではないでしょうか?

プロフィール

鶴野充茂氏
鶴野充茂(つるの みつしげ)ビーンスター株式会社 代表取締役

blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm

大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。
外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。
効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。

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