自分探しの自己演出講座

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第22回 人前に出よう

前回まで数回にわたって、ブログを活用して何を発信するかを考えてきまし た。もしあなたが既にこのあたりまでトライできているなら、ぜひ次のステッ プに進んでいただきたいと思います。それは、人前で話す、ということです。

ネットからリアルへと情報発信の場は変わりますが、発信する考え方はそれほ ど変わりません。ブログを書くのも人前で話すのも、ともに情報発信であり、 自己演出なのです。

今回は、人前で話すことによってどんな効果があるか、そしてその機会をどう やって作っていくかについてまとめて行きます。

●人前に出ると、視野が広がる

まず、人前に出て話す効用についてです。たくさんありますが、最も注目した いのは、人や情報が勝手に自分のところに集まってくることでしょう。

ネット上の活動では、どちらかというと狭くて深い情報が集まりますが、リア ルの場では広がりが出てきます。

「こういうことをやっています」と紹介するだけで、興味のある人が近づいて きてくれますし、「これは知ってますか?」「こんなのありますよ」と新しい 情報をどんどん教えてもらえるのです。人前で話す機会が増えてくると、相手 が一方的に自分のことを知っていたりして、いちいち自己紹介せずにいきなり 本題に入れる場合も増えます。これで営業の時などはとても楽になります。

次に、人脈の広がりが加速します。他の領域のエキスパートと知り合う機会が 増えます。ネットの場合、自分の専門分野のつながりが増えるのに対し、リア ルだと違う領域の同じような立ち位置の人たちとつながりやすくなります。

また、実際に本人と会って話を聞くと、体験としてのインパクトは文字のやり とりが中心のネットとは比べ物になりませんから、その分、印象に残りやす く、「あの分野ならこの人」という認知が広がりやすくなります。話が面白 かったり、プレゼンがうまければ、話題や紹介にもつながりやすく、どんどん 人前に出る機会が増えます。

そんな風にしているうちに、見えていた世界がグンと広がり、自分が発信する 情報にも新たな広がりが出てくるのです。

●機会は自分で作ろう

ただ、人前で話す機会は自分でつくらないとそんなに都合よく出てくるもので はありません。私の場合は、留学している時にパブリックスピーチの授業を とって、毎週、さまざまなテーマで人前で話すトレーニングを受けたのがはじ めのきっかけです。それまで人前に出ると緊張してガチガチになっていました が、しばらく練習しているうちにコツがつかめて落ち着いて話せるようになり ました。

人生が変わったと思ったのは、それからのことです。

自信があったわけではないのですが、せっかく一歩踏み出したのだから、と 思って、人前で説明する機会があると、できるだけ手を挙げてプレゼン役を 買ってでました。そうすると、業界動向の説明やら就職フォーラムでのしごと 紹介といった「大きな流れ」や「枠組み」をテーマに話す機会がどんどん増え て、頻繁に大勢の人の前に立つようになりました。

日本では、きちんとプレゼンのトレーニングを受けている人がまだまだ少な く、積極的に人前に出て行こうとする人も少数派ですから、人前で話すだけで 希少価値が出るのです。

人前でうまく話せるようになりたいという方は、毎月、私のところでプレゼン 教室を開催していますので、参加されるのも良いきっかけになるかもしれませ ん。(詳しくはビーンスターのホームページをご覧ください)

人前に出て、まず始めにどんな話をするかというと、聞いている人が知って得 する話をする、ということが基本で、これはブログでも同じですよね。

テーマは何でもいいんです。人前に出て話すことに慣れると、本当に世界が広 がりますよ。ぜひプレゼンの機会を積極的につくって、あなた自身を発信して ください。そうすると、周りの人たちがあなたの強みや独自性、そして素晴ら しさを教えてくれるようになりますから。

プロフィール

鶴野充茂氏
鶴野充茂(つるの みつしげ)ビーンスター株式会社 代表取締役

blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm

大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。
外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。
効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。

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