
これまでは、「まず自分を、情報を、発信すること」という観点で話をすすめ
てきましたが、いよいよその発信する情報をブラッシュアップしていく段階に
なりました。今回から3回にわたって、どのように発信情報のクオリティを高
めるかについて考えていくことにします。
●なぜクオリティが大切か
なぜ、数多くのネットのサイトで注目されアクセスを集めるものとそうでない
ものがあるのでしょうか。なぜ、書籍になるメルマガが出てくる一方で、発行
が滞っても誰も気がつかないようなメルマガがあるのでしょうか。
ここに、求められる情報とそうでないものの差があります。
我々は日々、非常に多くの情報を受け取って生活しています。朝起きれば新聞
を読み、テレビでニュースを見ます。電車では中吊り広告を見るでしょうし、
会社では大量のメールや文書と格闘している人も珍しくないでしょう。
そんな情報の洪水の中で、頭の中にはさらにさまざまな考え事が生まれてきます。
人と会う仕事なら、相手のニーズや会話の内容を忘れずに記録する必要がある
かもしれません。仕事を頼まれることも、プライベートの予定が入ってくるこ
ともあるでしょうし、新たな心配事も発生するでしょう。
こうして、人は自分に不要な情報を受け入れる余裕がどんどんなくなっている
のです。そんな中、あなたがもし、自分の発信する情報に目を向けてもらいた
いと思ったら、発信する情報のクオリティを高めていくしかありません。
今、注目する価値のある情報であることを伝える必要があるわけです。
●高めて行きたい情報の価値は3つ
情報の価値といっても、人によってイメージするものはそれぞれでしょうか
ら、ここでは3つの価値を紹介したいと思います。
それは、「希少価値」、「付加価値」、そして「驚き価値」です。
希少価値とは、探しても他では見つからないような情報の価値です。大勢の人
が必ずしも注目するテーマではないかもしれませんが、人によっては強烈にほ
しくなるようなものです。とても細かく具体的で、他では手に入らないので、
ほしい人にはとても求められるような情報ですね。
付加価値とは、その情報を持っていることで、大きな違いを生むようなもので
す。これを知れば、他の大勢の人から一歩抜け出すことができるとか、大儲け
できる、というような情報はこれに入ります。知っていれば失敗を防げると
か、慌てなくていいというものもありますね。ノウハウや変化を与える情報の
価値だと思ってください。
驚き価値とは、私が名付けたもので、受け取った人に気づきや発見、インスピ
レーションを与えるような情報の価値です。面白いと思ったり、ギョッとした
りするようなものもあるでしょう。ニュースもこの価値を高めた情報の1つです。
この中のどれかを選ぶということではなく、それぞれの観点でクオリティを高
めていくことを意識してください。そうすれば、人はあなたの発信する情報に
注目し、少しずつかもしれませんが、反応を返してくれるようになります。

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大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。 外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。 効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。
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