自分探しの自己演出講座

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第24回 ネガティブな表現はネガティブな人を集める

前回は「情報の価値」について考えました。今回は、あなたが発信する情報と それを受け取る人たちの関係について考えてみたいと思います。

なお、話を分かりやすくするために、情報はブログで発信していることを前提 にしてまとめていきます。発信する情報にはさまざまな形態がありますが、会 話でも、プレゼンでも基本的には同じだと考えてください。

●読者は勝手に集まってくるわけではない

ネットの掲示板やメーリングリストを運営していると、時々、招かざる客が やってきて荒らし始める、という状況が起こります。最近では随分減った感が ありますが、あんな人たちは勝手にやって来るのではなくて、実は原因は運営 している本人にある、と私は考えています。

人は受け取った情報に対して反応し、興味を刺激されるとアクションを起こす ようにできています。いたずらしてやろう、と思うには何かきっかけがあるの です。

もちろん、好き好んで荒らされるのを期待している人はいませんから、話はそ れほど単純ではありません。

情報には、意識的に発信しているものもあれば、その人が醸し出している無意 識の雰囲気のようなものもあります。そして、発信情報は必ずしもそのすべて をコントロールできるわけではないし、自分が意図したように相手に伝わるわ けでもありません。

通り魔のようにもともと相手に意図がある場合もあります。

ただ、いずれにせよ、ブログで書いたメッセージによって人が集まってきてい るとしたら、すべての読者は自分が集めていることになります。

しかし、じゃあそんな面倒なことが起こるのがイヤだから、ということで何も 発信しなかったり、当たり障りのない内容だけであれば、誰もあなたの存在を 認識しないかもしれません。

そして、最も大切なことは、新しいことをどんどん試していかなければ、新し い人にも出会わないし、新しい自分にも気づきません。チャレンジしなければ 新しい経験は得られない、ということです。

すべての人に気に入られる必要はまったくありません。あなたの(強烈な?) 個性を世間に発信しながら、反応を見て、軌道修正していけばいいのです。

●素直に感じたことを書かなくてもいい

と、いうわけで、あなたが書くメッセージによって人が集まってくるわけです から、何かの文句を書けば、文句の好きな人が集まってくるということになり ます。

そう考えると、ここで大切なのは「誰に向けて書くか」という視点を持つこと です。

読んで欲しい人たちが、どんなメッセージを読みたいと思うのかを考え、発信 する情報や文章スタイルを決めてください。

先日、ある友人が、「つるみの法則」というのを教えてくれました。それは、 人は自分と似たような人とつるむ。だから、人脈を知ればその人が分かる、と いうものでした。

この「つるみの法則」を活用して自分を高めることができます。自分をもっと レベルアップしたいなら、レベルの高い人たちと付き合えばいい、ということ になります。自己演出の観点で言えば、そのためにはグレードの高い人を呼び 込む仕掛けをつくれば良いので、自分をレベルの高い「モード」にして情報を 発信するようにします。

たとえば、ポジティブな人に読んでもらいたいなら、ポジティブなモードで書 くのです。

ひょっとするとそれは、現在の「素の自分」とはギャップのある姿かもしれま せん。はじめは少し違和感があるかもしれませんが、自分の「こうありたい モード」で書くわけですね。

本当に今、自分が直感的に感じたことを書く必要はありません。発信する情報 は、あくまで自分が考えに考えた最終パッケージ商品だと考えてください。

実力テストだからと、試験勉強をしない人は少ないですよね? ライブハウス でトゲトゲファッションのヘビメタバンドをやっている人も、家に帰れば、T シャツ、ジャージでくつろいでいるはずです。

同じように、発信情報もお客さんに見せる「商品」として完成させるわけです。

プロフィール

鶴野充茂氏
鶴野充茂(つるの みつしげ)ビーンスター株式会社 代表取締役

blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm

大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。
外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。
効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。

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