自分探しの自己演出講座

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第25回 自分の付加価値とは?

前回は、読者は勝手に集まってくるのではなく、自分が集めているのだという ことを説明しました。そして、集まってほしい人に向けてパッケージ化した情 報を発信することを提案しました。

発信情報のクオリティアップについての最後として、今回は、その集まってき てくれた人たちに提供する「付加価値」について、考えてみたいと思います。

●付加価値の原点は、独自の視点にある

まずは、ちょっとおさらいです。前々回のコラムで、私は次のように書きました。

付加価値とは、「その情報を持っていることで、大きな違いを生むようなもの です。これを知れば、他の大勢の人から一歩抜け出すことができるとか、大儲 けできる、というような情報はこれに入ります。知っていれば失敗を防げると か、慌てなくていいというものもありますね。ノウハウや変化を与える情報の 価値だと思ってください。」

これだけを読むと、分かったようで分からない、という人もいるかもしれません。 そんな人は、こう考えてください。

付加価値とは、「独自の視点」なのだ、と。

どうして独自の視点が付加価値になるかというと、あなたが指摘しないと誰も 気がつかないことだからです。

あなたの指摘によって、みんなが新たなポイントに目を向けたり、刺激を受け て更なる発想につながったりするなら、それは大きな違いを生むことになりま すよね。

たとえばこんな経験はないでしょうか?

1つのテーマについてみんなで議論している時に、誰も触れないポイントがあ るのにあなたが気が付いて、 「どうしてみんな言わないのかな」 「これって常識なのかな」 「何かの理由があって触れられないのかな」 なんて思ったことはありませんか?

それを口に出して言うこと。ブログに書くこと。 「あ、そういえば、そんなことに目を向けてなかったな」と思わせれば大成功。 それがあなたの付加価値です。

●「誰に」「何の」専門家だと思われたいか

誰も指摘しないことを言うのは、ちょっとした度胸がいります。 こんなこと言うとバカだと思われないか、とか、そんな話は昔に終わったよと 言われないかなどと恐怖心がわくかもしれません。

でも、気がついたその視点は、あなた自身が持っている付加価値です。 それを人前に出して反応をテストしてみる価値は充分にあります。

誰も言わないけど、実はここが大切ですよ、と。

ただし、ここで1つだけ注意があります。それは、情報を提供する相手によっ て付加価値は変化する、ということです。

たとえば、山歩きをしていて日頃見かけない花を見つけたとします。それを写 真にとって、ウェブ上で紹介するとしましょう。その時のコメントは、「こん な珍しい花を見つけました!」なんて感じです。

あなたと同じような生活環境にいる友人たちにとっては、「へぇ〜ほんとだ、 珍しいね」と思うかもしれません。ところが、花屋さんや花の専門家に聞いて みると、「この花は○○○と言って、この季節によく見られますよ」なんてこと を言われかねません。

これを逆に考えると、つまり、誰に向けて情報を発信するのかを決めなけれ ば、付加価値を意識することができない、ということになります。

あなたは、「そもそもそんな独自の視点なんて持ってないよー」と言うかもし れません。でも、どんな分野でも初心者や未経験者は必ずいますから、そんな 人たち向けに、「業界の常識」を説明するだけでもひょっとしたら大きな付加 価値になるかもしれません。

違う言い方をすれば、あなたが誰に、何の専門家だと思われたいのかを意識して発信していけば、それが付加価値になる、と考えてもよいでしょう。他の人が同じようなことを言っていなければ、発信情報の商品力はさらに強まり、あなたの価値もグンと上がります。

プロフィール

鶴野充茂氏
鶴野充茂(つるの みつしげ)ビーンスター株式会社 代表取締役

blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm

大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。
外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。
効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。

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