自分探しの自己演出講座

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第26回 新しいことをやろう

前回まで数回にわたって発信情報のクオリティを高める方法について考えてきました。しかし、仮に価値が高い情報を発信できたとしても、次に考えなければならない問題が新たに出てきます。

それは、どのようにして「自分の発信した情報をみんなに認知してもらうか」ということです。

たとえあなたがどんなに素晴らしい情報を発信していたとしても、誰にも知られなければ意味がありません。そして、たとえ人の目に触れ、耳に入ったとしても、相手がきちんと認識し、反応がなければ、本当にあなたのメッセージが伝わっているのかどうかの確認ができません。

そこで、あなたの発信するメッセージとあなた自身の認知度を高める方法の1つとして、「新しいことをやる」ことについて紹介したいと思います。

●生活の中に変化を取り入れる

「新しいことをやる」には2つの意味があります。その1つは「自分の中で新しい変化を取り入れていく」ということです。

たとえば、「何かいいことないかなぁ」とか「面白いことが起こらないかなぁ」というのが口癖の人って、時々いますよね。ほとんどの場合、こういう人たちは、毎日同じ時間に起き、同じ電車に乗り、同じ人たちとランチを食べ、日々ほとんど変わらない内容の仕事をして過ごしています。そして、「面白いことが起こらないかなぁ」とボヤいているのです。

少し考えれば、これが明らかに夢のような話をしていることが分かるはずです。生活を何も変えずに、毎日同じ行動を繰り返して何か別の結果を求めているとしたら、それは本当に非現実的でしかありません。計算式を例にとっても、同じ数値を入れて結果が違うということは、有り得ませんよね。

何も変えないで、わくわくする出来事なんて起こらないのです。そして、何も新しいことをせずに新しい自分を発見することなんて、やっぱり無理なのです。

自分を変化させたいなら、行動を変える必要があります。しかも、新しいことは1つだけではなく、続けてやっていくことです。

最近、ある社長から、「せいちや」という言葉を教えてもらいました。「せいちや」とは、「“せい”こうするまで、“ち”がうことを、“や”れ」という意味です。それが事業で成功する鍵だ、と。これとまったく同じ話です。

●みんなが知らないことを始めよう

2つ目の意味は「みんなにとって新しいことを始めよう」ということです。つまり、周りの人が初めて聞くような新しいことをやることですね。

あなたのことを知ってもらうためには、「あれ、何か変わったことをやってるな」と気づいてもらう必要があります。それには、他の人がよくやっていることではなく、「え、何それ?」という意外性のあるものが必要です。

しかし、誰も知らないようなことなんて、あまり簡単には思いつきません。そこで試していただきたいのは、「対象を替える」ことです。

たとえば、化粧は女性にとっては一般的ですが、男性にとっては馴染みがありません。そこで、「男性のための化粧講座」というブログを始めてみる。あるいは、アンチ巨人軍の多い阪神ファンのための巨人戦の楽しみ方、というような発想です。

すべてを新しいテーマにするのではなく、既存のものに少し新しい切り口を与えて目新しさを作ることで、目に付きやすくするわけです。

人の興味を引くことができれば、継続的にチェックしてもらえるきっかけになったり、それがクチコミにつながりやすくなったりします。

これが、「新しいことをやる」という意味なのです。

プロフィール

鶴野充茂氏
鶴野充茂(つるの みつしげ)ビーンスター株式会社 代表取締役

blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm

大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。
外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。
効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。

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