自分探しの自己演出講座

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第27回 メディアにとりあげてもらおう

あなたの発信するメッセージとあなた自身の認知度を高める方法として、前回は「新しいことをやる」ということについて紹介しました。今回は、より効果を高める方法として、メディアに紹介してもらう方法について考えることにします。

●メディアに紹介される価値

テレビや新聞、雑誌に、あなたの発信する情報やあなたの活動が紹介されると、それまでよりも多くの人があなたの存在を認知します。時には知らない人から意見や問い合わせを受けたり、知っている人から「見たよ、見たよ」と興奮気味に連絡を受けたりするかもしれません。それくらい、メディアで紹介されることはインパクトがあります。

メディアにとりあげられる価値は、実はそれだけではありません。いや、むしろもっと大切なことがあります。

それは、「信頼性を高める」という価値が得られることです。

メディアに紹介されるまで、あなたがどんなに素晴らしい情報を発信しても、「本当に言っていることは正しいの?」とか「変わった人がいるね」という感じで、あまり真面目に受け取ってもらえないことが多いと思います。ニッチで深い特色のある自己演出をしている人ほど、実際、胡散臭い目で見られる経験をしているものです。

ところが、どこかのメディアで紹介されているのを見た人は、急にあなたを見る目が変わります。メディアという第三者の視点であなたが評価された、という事実が、1つの実績となって信頼のきっかけにつながるのです。

●メディアに紹介されるコツ

とはいえ、「そんなに簡単にメディアに紹介してもらえるわけがない」と思ってしまう人もいるかもしれません。

実は、一番高いハードルは最初にあります。逆に、それを越えさえすれば、後はどんどん簡単になります。ですから、ぜひ実践していただきたい。それだけの価値があるのです。

どうするかというと、まず、あなたが何をやっているのかをメディアに伝えなければなりません。よくある誤解は、「面白い活動をやっていれば、メディアは勝手に取材に来てくれる」というものです。現実にはそれほど簡単にはいかないので、企業などは広報担当者やPR会社を雇ってさまざまな工夫を続けています。

メディアにアプローチするには、あらかじめ先方に伝える内容をまとめておく必要があります。ここで、メディアに取り上げてもらえるような観点でネタをまとめるわけです。それは、

  • 「初」にこだわる
      世界初、日本初、業界初、今年初など、「今までになかった」ことにメディアは注目します。世界初なんて大きな話でなくても、カテゴリーの方法、見方・切り口をうまく選べば、意外と「初めて」だと言えるものはたくさんあります。
  • なぜ今か
      あなたのことをなぜ、「今」、メディアが紹介する必要があるのかを考えます。たとえば、今年の夏は「クールビズ」というキーワードがよく使われましたが、いち早く「クールビズ」をテーマに開催したことから、弊社のセミナーがこの夏、いくつかの新聞で紹介されました。
  • 驚き/意外性
      あなたのやっている活動を知って、「え!? それは面白い!」と思ってもらえるような驚きや意外性を持たせます。驚きは、イメージのギャップが大きなところに生まれますから、「○○なのに△△」という構図をつくるようにします。

さて、以上の準備ができた上で、いよいよメディアにアプローチします。初回は、とにかく一点突破したいので、ピンポイントで狙いを定めて勝負しましょう。

雑誌などの特定のコーナーで、あなたの情報発信や活動を紹介してくれそうなものを選び、毎回チェックして、しばらく傾向をつかみます。そして、そのコーナー担当者宛にメッセージを送るのです。

その時に伝えるべきポイントは、さきほどまとめた特徴に加え、なぜそのコーナーにあなたのネタが合致しているのかということです。しばらくチェックしている間、どんなネタが、どんな基準で紹介されているかを把握しておき、あなたのネタがその基準に合っていることを伝えてください。

複数のメディアに対して同じようなアプローチを繰り返しているうちに、遅かれ早かれメディアでとりあげてもらえる日が来るはずです。

先に書きましたが、メディアで紹介される最大の価値は、社会的な信頼性が高まっていくことです。同時に、あなた自身が広く社会から認められ、あなたならではの強みや価値が顕在化していくプロセスにもなっていきます。はじめのハードルを越えれば自信につながると思います。ぜひトライしてみてください。

プロフィール

鶴野充茂氏
鶴野充茂(つるの みつしげ)ビーンスター株式会社 代表取締役

blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm

大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。
外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。
効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。

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