自分探しの自己演出講座

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第28回 ツールの使い方を紹介しよう

これまでプロモーションについて取り組む姿勢と方法について2回にわたって考えてきました。今回はそのまとめとして、継続的なプロモーション活動につながる情報発信のしくみについて考えたいと思います。

●情報発信をプロモーションにする

これまで紹介してきたように、新しいことに取り組み、メディアに取り上げてもらう活動を実践することは、プロモーションとして有効であることに間違いはありません。

ただ一方で、常に個別に内容ややり方を考える必要があり、これを続けていくには手間がかかります。

そこで工夫したいのは、日頃の情報発信自体がプロモーションにつながるようにできないか、ということです。これにはいくつか代表的な方法がありますが、ここでは1つ、最も簡単な方法をご紹介します。

それは、「ツールの使い方を紹介していく」という方法です。

世間を見渡してみると、日々、様々な新サービスや新ツールが誕生していることに気づきます。PCやインターネット上のツールは、最も分かりやすい例ですよね。 たくさん出てきたものは、一般に、1つひとつの価値が見えにくい。次々と新しいものが出てくるにも関わらず、それが一体何なのか、どんな使い方ができるのか、自分にとってどんなメリットを与えるものなのかが普通の人には分かりません。

つまり、たくさん出てくるものには、目利きが必要になってくるのです。同時に、たくさんあるものを紹介する人は、常に頼りにされるわけです。

たとえば、ワインショップやレストランで希望に合ったワインを選んでくれるソムリエ。たくさんある見所から名所をセレクトして案内してくれるツアーガイド。ネット上で最も利用されるのは、大量のサイトの中から自分が見たい情報を紹介してくれる検索エンジンであり、ポータルサイトです。

そのような観点から、自分のテーマに関係するツールを見つけたら、それをどう使えば役に立つのかを紹介してみてください。

●ツール紹介がプロモーションになる

なぜツールの使い方の紹介が、それだけでプロモーションになるかというと、2つの理由があります。

1つは、関係者がサポートしてくれるからです。たとえば、あなたが紹介(推薦)した商品やサービスを提供する会社や業界、そして、その業界を追っているメディアが、あなたの情報を参考にし、活用するようになります。

もう1つが、そのようなツールを紹介しているあなたのことを、世間は、たくさんの事例をよく理解している人だと思うようになるからです。

個人的な事例ですが、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が出てきた初期の頃、出版社の企画でSNSの座談会があり、私はユーザー代表として参加しました。ネット上でその様子が公開された後、様々なメディアでSNSをテーマにした特集記事が企画され、この情報発信がきっかけとなって、あちこちから私のコメントが欲しいと声をかけられました。

この2点に共通するポイントは、あなたを直接知らなくても、あなたが発信する情報の価値を認めてもらいやすい点にあります。すなわち、身近な知り合いを飛び越えて、情報が広がっていくきっかけにもなるわけです。

発信する情報自体の価値が認められるということは、あなたが価値ある情報を発信していると認められることにもなります。言い方を変えると、「あなた自身がメディアになる」ということです。

いったんあなた自身がメディアになると、扱うテーマに関係なく、情報は確実に浸透していきます。これに勝るプロモーションはありません。業界からもユーザーからも支持されるようなプロモーションを目指してみてください。

プロフィール

鶴野充茂氏
鶴野充茂(つるの みつしげ)ビーンスター株式会社 代表取締役

blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm

大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。
外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。
効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。

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