自分探しの自己演出講座

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第30回 イベントを企画しよう

前回、「人を集めればパワーが出る」と書きました。あまり詳しく書かなかったので少し書き加えますと、私の場合、自分が企画したイベントで知り合った人とのつながりで、何度も助けられています。

たとえば、仕事上の悩みがある時、経験者から話を聞いてヒントを得ました。何気ない会話の中で、自分自身の次の目標が見えてきたこともあります。人が集まっているところには情報が集まってきますから、それをネタにさまざまな仕事も生まれました。イベントでの出会いなしには、もはや私の仕事人生は考えられないほどです。

では、実際にどんな形で人を集めるか、ということについて、今回は考えてみることにします。

●人は飲み、語らう機会を求めている

日頃、パーティなどの幹事役をやっている人にはなんでもないことですが、自分から人に声をかけて集める経験が少ない人にもイメージしてもらえるように、少し詳しく書きましょう。

まずは自分で簡単にできるイベントを企画します。パーティ、勉強会、セミナーなどなんでも結構です。この時のテーマは、自分が情報発信しているものに関係する方がベター。慣れていなければ、「面白い人を集めるから」という名目で、領域的に近い人に声をかければ結構です。今までよく知っている仲良しメンバーを集めるのではなく、自分が決めた専門領域での人間関係を育てていくようにすることがポイントです。

元気のない時は別かもしれませんが、人は楽しく飲んだり食べたりする機会や、楽しく語らえる人との出会いを求めています。何か新しくて楽しそうな場が予定されていて、声をかけられれば、割と気軽に参加してくれるものです。ぜひ、気軽に企画し、楽な気持ちで声をかけてみてください。

初めは規模も大きくなくて構いません。自宅でホームパーティを企画してもいいし、自宅が狭いならば、レストランや居酒屋での飲み会でもいいのです。まずは、時々人が集まる場を作ることですね。

ネットでのコミュニケーションもありますが、実際に集まることには意味があります。実際に会った体験は、ネット上に比べてはるかに強烈な印象で記憶に残ります。そうすると、実際に会うことで違う種類の情報交換が生まれます。ネット上の「リンクの関係」が「人間関係」に変質するわけです。

●イベントを続けるにはコツがある

イベントは、一度や二度だと簡単ですが、続けていくにはちょっとしたコツが必要です。

まず、知らない人同士が出会う場にすること。知っている人ばかりでは、会う機会は作れても、場は発展しません。いつも同じような話になりますし、お互いにお互いのことを詳しく説明する必要がないので、フレッシュな感覚を持ちにくくなります。なので、常に新しい人が参加するようにして、メンバーが固定しないようにします。

次に、初期のころは、主要メンバーにはしっかり声をかけて、場をマネジメントすること。「こんなイベントをやるから集まってね」と幅広く声をかけるのはいいのですが、誰が参加するのかまったく分からないようでは、イベントを予定通り進められるかどうかという不確定要素が増えます。イベントを成功させるためには、何人かに手伝ってもらえると心強いですよ。

最後に、参加者に喜んでもらえるようにすること。途中で人が集まらなくなって続けられない交流会などは、ここがうまくできていない場合が多いですね。イベントを続けるには、繰り返し参加してくれる人を増やしていく必要があります。参加者と、何か新しいことを一緒に始める、というような相談ができると、次も集まりやすくなります。目的や目標を共有できると力を合わせるのがとても楽になるのです。そうしていくうちに、自分がイメージする最適なイベントの形を決めていけばいいでしょう。

プロフィール

鶴野充茂氏
鶴野充茂(つるの みつしげ)ビーンスター株式会社 代表取締役

blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm

大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。
外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。
効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。

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