
いよいよ、全32回にわたってお届けしてきた「自分探しの自己演出講座」も最終回になりました。この連載を通して、あなたにお伝えしたかったことを一言で言うと、「発信すれば、それ以上のものが得られる!」ということです。
今や情報発信の機会は山ほどあります。また、情報発信のためのツールもどんどん増えています。
会社ではパワーポイントでプレゼンし、成果主義制度のもとで得意分野や経験から自分の役割を合意し、仕事の成果を自分で説明する。メールを使えば、世界に向けて一瞬のうちにメッセージを届けることができますし、メーリングリストで同時に複数の人と情報を共有することもできます。メルマガを発行すれば、自分が知らない人も興味を持ってメッセージを受け取ってくれるかもしれません。ブログを書けば、興味をもってくれた人とどんどんリンクが拡がっていくこともあるし、こうしたネットを活用することで、面識のない人同士が直接出会うこともできます。
これだけ一般的になった情報発信ツールをうまく活かせるかどうか。それによって大きな差が生まれると考えることができますよね。
●情報は発信するところに集まる
情報は発信するところに集まります。あなたが何か特定のテーマやメッセージを発信し続ければ、それに関連した情報が集まってくるようになります。
これまでのコラムに書いた通り、自分が何をしたいのか、強みが何なのかが分からなくても情報発信はできます。無理にネットを使う必要はありません。逆に情報発信をきっかけに自分の目標を見つけたり、強みを育てることができたりすることもよくあります。
まずは、自分自身のことを発信してください。周りの人は、あなたの存在を知っていても、どんな人なのか、何をしたいのか、あまり詳しく知らないかもしれません。
当然ながら、知らないことには、協力のしようもありません。「こんなことをやっています」「このテーマに注目しています」と発信するだけで、関係する情報を教えてくれたり、人を紹介してくれたりするものです。
●自分発信をライフスタイルに取り入れよう
情報発信が有効なのは、何も特定テーマに限っているわけではありません。
近況報告でさえ、時に有効な情報発信の1つになります。
私は過去に、短期間のうちに日本と海外を行き来することがありました。その時、国内外に点在する友人、知人と定期的に会うことが困難になったため、時々、近況報告をメールでまとめ、今でいうメルマガのような形にして300人くらいに配信していたことがあります。
これを続けていると、不思議なことが起こるんです。
たとえば、数年ぶりに会った人でも、最近の私のことをよく知っていて、仕事のヒントになるような情報を教えてくれたり、会いたいと思っていた人が実は知り合いの知り合いで、紹介で本当に会うことができたりと、自分のニーズにマッチする人や情報が、勝手に引き寄せられてきたりするのです。
別のケースでは、会社を辞める時に、退職挨拶のメールをわざわざ1人ずつ900人くらいに宛てて送ったら(メールを書くだけで丸3日かかりましたけどね)、1/3くらいの方から返事が来て、何年も関係が途絶えていた人とも連絡を取り合うことができ、それをきっかけに新しい立場で一緒に仕事をしたこともありました。
どうしても会社の近くに出店してほしいレストランがあったので、ホームページから問い合わせのアドレスに「ここに出店してほしい」とメッセージを送り続けたら、約1年後に本当に実現したこともあります。また、私ではありませんが、「夢は語ると実現する」と豪語し、あちこちで自分の夢を語って協力してくれる人を増やしている友人もいます。
このように、情報発信は、ネットに限らず日常生活のどんなところでも使えるので、ぜひあなたもライフスタイルに取り入れてみてください。
もし具体的に情報発信やコミュニケーションの方法で、何かヒントが必要な時には、ぜひ私の会社「ビーンスター」(http://www.beanstar.net)を覗きにきてください。さまざまなセミナーやプログラムを用意していますので。
あなたが情報発信を効果的に活用し、自分の目標を見つけ、実現に向かって進んでいけるよう応援しています。
それでは、これまで読んでいただいて本当にありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう!

 |
blog : http://www.kohoman.com/blog
メルマガ : http://www.mag2.com/m/0000023445.htm
大阪府堺市出身。筑波大学(心理学)、米コロンビア大学院(国際広報)卒業。 外務省在外公館派遣員として在英国日本大使館で要人接遇という「対人コミュニケーション」業務、国連機関や米系PR会社、メーカーで広報という「コーポレート・コミュニケーション」業務、そしてライセンスや提携アライアンスという「企業間コミュニケーション」業務など一貫して「コミュニケーション」をテーマに経験を積み、2005年2月に独立。 効果的な情報発信をコアにしたコミュニケーション技術を教えている。著書に、「転職を考え始めたら読む本」(全日出版)「できる社員は要領がいい」(DART)「つるの式仕事術」(IEC)などがある。
|
|