告白シリーズ 女性ITマネジャーの告白 第3回 「オンナ」としての私

上司や決裁権をもつ人が女性だからといって、「女だから仕事ができない……」などと職場で口にすれば、間違いなくセクハラと非難されるだろう。とはいえ、いくら有能でも「オンナ」であるというイメージは、良くも悪くも常に付いて回るものだ。仕事、セクハラ、恋人、結婚、出産、借金……年収1000万円をたたき出す女性ITプロジェクトマネジャー・染谷響子さん(仮名・33歳)の「オンナ」としての素顔に迫った

「受注」につなげるセクハラの受け方・使い方

染谷響子(仮名・33歳)

高校を卒業し、フリーターをしていたが、「コンピュータを触ってみたい」と中規模の独立系SIerに入社。汎用機の業務システム開発などを手がける。上司にカミつくほどの“本気度”を買われ、29歳の頃からプロジェクトマネジャーとして活躍。現在は新進のSIerに転職し、Web系システムのプロジェクトマネジャーを務める。年収は1000万円を超える。

やっぱり、「女だから」ということでナメられることはありますよ。若い人でも「女性がプロマネ?」みたいに人を見下した態度を匂わす人はいますけど、一番ひどいのは年長のお客さんですね。「大丈夫なの、あなた?」といった不信感がありありと顔に出ているんですよ。

口でハッキリ言うことはないものの、例えば「あなたの上の人に確認してほしい」と頼んできたり。私に決済権があるなんて思っていないからこういう言葉が出てくるわけです。実際には、私が「イエス」といえばそれは会社が「イエス」と言ったことになるんですが、なかなかそうは受け取ってもらえない。

お客さんと戦っても仕方がないので、ひとまず「ハイ、分かりました。申し伝えます」と答えています。信頼を得るには、成果物のクオリティで判断してもらうしかないなと思っています。

また、私は「しおらしいタイプ」じゃないんでめったに体験はしませんが、セクハラを受けることもたまにあります。クライアントの社長さんに好かれると、だいたい飲みに誘われますね。“大事”に至ることはありませんでしたけど、しょっちゅう電話がかかってくる、なんてことはありました。

でも、それが新しい受注につながるのも事実だし、ある意味「IT業界の現実」なんです。だから、多少のセクハラには我慢してしまうことが多いですね。まあ、私みたいに強気な女ならいいんですが、弱気な子だとものすごいストレスになってしまうと思います。あと、すぐ熱くなっちゃう人もダメ。笑って受け流せるようじゃないと、身がもちませんね(笑)。

▲ページのトップへ