下請けなのに気を遣うやっかいなSIerたち

実際、PMをやっていて一番厳しいのは、お客さんとの折衝よりも一緒にプロジェクトをやっている協力会社さん、つまりSIerさんたちとの調整です。SIerは確かに下請けなんですけど、私が相対するSIerさんはそれなりに技術力があって、年上の人が多いんですよ。

でも、一応こっちはリードする立場なんで「お願いします」って頭を下げますが、「何でそういうことやらなきゃいけないんですか?」とか言ってくる。SIerさんは技術者魂が強いですからね。

それよりも、一番やっかいなのはお客さんが持っているシステム子会社の人。お客さんとしては、システムを導入したら運用はその子会社に任せたいというところが多いので、どういうふうに作っているのかちゃんと見せるために、プロジェクトの時からシステム子会社の人がメンバーに入ってるんです。子会社ですから、業務は向こうのほうが知っているし、しかも立場的に半分はお客さん。言葉遣いから気にしちゃいます。

コードは書けるけど相手のプライドを守る

何かしら意見が食い違った時でも、お客さんとつながっているんで、論破してしまうのはマズいんですよ。「さすがによくシステムをご存知ですねぇ」とか言って、彼らのプライドは守ってあげなきゃいけなくて。

でも、実際にはお客さんのシステム子会社の人たちって、システムを作ってるわりには技術力がほとんどない。特にWebとかJavaの知識がある人ってほとんどいないので、この辺りの話になるとこちらも“教えるモード”で接して、「この手の技術的については私たちの方が一歩上手ですよ」ってことを知らしめるようにします。

口だけだと説得力がないので、実際にシステムのプロトタイプみたいなものをデモして、ちょこっとコードを書いてみたりだとか。何気に向こうは、「あなたたちは、実際に手を動かしてコード書くことなんてできないでしょ?」みたいな感じでタカをくくってますからね。

男にはできない“夢芝居” 「オンナ」を武器に相手を動かす

それでもちゃんと動いてくれない場合には、「オンナ」を使うことがあります。一緒に飲みに行って、「もう、困ってるんですぅ」みたいに泣きを入れると、結構どうにかしてくれるんですよ。わざと苦しい表情作ったりすることもありますけど。もう完全に芝居です(笑)。そこは男性にはできないところだと思う。

もちろん、実際に涙は出しませんよ。本当に泣いちゃうと、社会人としてイマイチだとナメられてしまいますから。

私が求めているのは、「やってもらう」という結果だけ。泣きを入れてやってもらえるなら、私はOK。心の中では、「グズグズ言ってないで早くやれよ!」「ここで3時間議論する前に何かできることがあるだろ!」って思いますけど、それを言ってしまったら、相手は怒ってしまいますから。まぁ、その辺は割り切らないと……ね。

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