プロマネやSEは“プロジェクトの良心”

頭にくるのは、コンサルタントって、結構SEを低く見てるんですよ。でも、それって大きな間違いで、実際にプロジェクトを成功させられるかどうかはSEの力にかかっているんです。

「こういう受注システムを入れれば、受注業務が格段に効率化する」とか、大きいことはいくらでも言えますけど、技術側から見れば、「じゃあ、データはどうやって転換するの?」というような部分がわからなければ、先には進めません。コンサルタントって“口八丁”も仕事の一部だと思うので、技術的に実現することが難しいことを言ったって別にいいんですけど、お客さんからものすごい額のお金をもらっている中で、PMでありSEが、実際に作れるかどうかをきっちり判断しなければならないんです。

だから私たちは、コンサルが何を言おうが、お客さんには技術的観点から見て、実現可能なことしか話しません。その意味でSEはいつも公平な立場にいるべきだし、“プロジェクトの良心”を持っていなければ……、と思っているんです。

真のソリューションを提供したいならSIerのプロマネを目指すべき

PMからコンサルタントに転じる人はたくさんいますが、個人的にはコンサルタントという職業自体にあまり興味がないですね。技術好きなので、提案だけじゃなくて、実装までやらないと満足できないんです。

昔はコンサルティングファームに就職するっていう選択肢も少しは考えましたけど、コンサルティングファームって、結局どこかの会社と組まない限り、提案をSIに落としてインプリテーションまでできないでしょ。それって、真のソリューションとは言えないんじゃないかって思ったんです。

たぶん、3年くらいコンサルタントをやったら、むなしくなっちゃうでしょうね。特にSIerを経験していると、コンサルタントのむなしさをすごく感じると思う。中身がないっていうか、最終的なところまで責任を持たなくていい、というのが自分の肌には合わないですね。やっぱり、苦しくてもお客さんと言い合いをして、1つひとつ決めていくところが楽しいじゃないですか。

でも、PMからコンサルタントになった人で、もう1度PMに戻ってきた人ってほとんどいないんですよね。1度コンサルタントをやると、その味をしめちゃうのかな……。

技術のわかるコンサルタントがより良いソリューションのカギとなる

確かに、SIのあの辛さを思えば楽ですもん、コンサルティングの方が。だって、言いたいことを言って、あとはSIチームに投げちゃえばいいんですから。

ただ、お客さんの目が肥えてきている中で、コンサルティングを最初の入口としてSI、アウトソーシングまでとろうとするなら、やっぱりコンサルタントが技術を知らないと、お客さんに信頼してもらえないし、仕事ももらえないと思うんですよ。

だから、コンサルタントはもっと技術を勉強すべきなんです。そうすれば、私たちとももっとシナジーが生まれて、より良いソリューションをお客さんに提供できるんじゃないかな。

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