“次世代SEは「○○上手」

「前言撤回はNG」を肝に銘じよ

また、相手を説得できない人というのは、「説得ベタ」というよりも、説得をしなければならない困難な状況を自ら作り出してしまっているケースが少なくありません。

例えば、仕事の納期ひとつをとっても、はじめからタイトなスケジュールを組めば、納期が遅れて相手を怒らせてしまう確率は高くなるわけですよね。ですから、極端ではありますが、3週間で終わりそうなものを「5週間くらいはかかります」と言っておくくらいの心構えでいた方がいいのです。早くあげればお客さんは喜びますし、1カ月フルに使ってゆっくりやれるわけですから。

あるいは、お客さんがプログラムにあまり詳しくないのなら、「2週間後、3週間後の天気を予測しろと言われても難しいように、プログラミングというのも、先のスケジュールまではなかなか読みづらいものなんです」などと“真顔”で言って、お客さんに「そういうものかもな」と思わせるのもひとつの手でしょう。

やはり人間というのは、一度確定したことを変更されたり、覆されたりすると頑な態度をとるようになるものです。特に、ビジネスシーンで約束を守れなかった場合には、説得によってなだめるのは困難をきたします。それよりも、そういう状況を作り出すことがないよう努める方が賢いと言えるでしょう。とにかく、前言を撤回することは極力避けたいところです。

 

説得力はコミュニケーションの延長で得られる

結局、「説得」は普段のコミュニケーションの延長に過ぎません。実際、説得力がない人は普段から日常会話が不足していることが多いのです。例えば、日頃運動していない人にいきなりフルマラソンを走れと言っても無理なように、会話の絶対量が少ない人に説得力を求めるのは無理があります。

ですから、コミュニケーションをとることをあまり求められないプログラマーなどは、説得力が身につかなくても当然なのです。コミュニケーション力や説得力がその人の性格に左右されると考える人は少なくありませんが、本当は「練習不足」なだけなのです。間違っても、「引っ込み思案」な自分の性格を呪ったりはしないでくださいね(笑)

「会話の能力は、モノをこぼさず食べるとか自転車に乗るといったことと同じように、練習すれば必ず身につくもの」と内藤氏は言うが、具体的にはどのように練習するべきなのだろうか。

内藤氏によると、会話の訓練は「ふたり」でやるのがコツ。これは、大人数の中だと会話する時間が相対的に減ったり、聞き役に回ったりして訓練にならないためであるが、チャットなどのネット上の会話も訓練にならないという。

つまり、相手の表情からどのような反応が返ってくるかを見抜く、質問や話題を振るタイミングをつかむことなどは、“生の会話”の中でしか身につかないからである。同僚でも友人でも、飲み屋の女の子でも何でもいいので、とにかく話しかけるべし。説得力を含むあらゆるコミュニケーションの基盤は“生の会話”を通して作る、これが内藤流の練習法だ。

ソーシャルブックマークに登録 このページをYahoo!ブックマークに登録 このページをdel.icio.usに追加

▲ページのトップへ