“次世代SEは「○○上手」

叱り上手は提案上手

昔、読売巨人軍の長嶋茂雄選手は叱られると発奮するタイプで、逆に王貞治選手は叱られるとショゲ返ってますます不調に陥るタイプと言われていたように、世の中には、叱られることで燃えるタイプと、萎縮してしまうタイプがいます。

しかし、最近の若い人たちはみなプライドが高いせいか、叱られるとマイナスの効果のほうが大きく出る傾向があります。

だから、今の時代、究極の叱り上手というのはむしろ「いかに叱らないか」ということになるでしょう。叱るのではなく、どうすればいいのかを“提案”するのです。

「お前は何でそんなに仕事が遅いんだ」と怒鳴るよりも、「こうするともっと早くなるよ」とか、「3日前くらいに終わらせる気持ちでやった方が、納期を守れるんじゃない?」と提案してあげたほうが、今時の若い人にはずっと受け入れられやすい。そういう意味では、叱り上手というのは、“提案上手”とも言えるでしょうね。

叱られ慣れていない若手社員のチームをマネジメントする際に有効なのが、“スケープゴート法”だ。これは誰か「叱られ役」を1人決めておき、この人を叱ることで、その効果を間接的にチーム全体に波及させるものだ。

叱られると燃えるタイプの長嶋選手は、よく他の選手の前でカミナリを落とされた。他の選手は、天才・長嶋がボロクソに叱られている姿を横目で見ながら、黙々と練習に取り組んだという。これと同様に、怒り狂う上司の姿を見た若手は、「○○課長は怖い人だ。きちんとやらないと今度は俺の番かも」と気合いを入れ直すこと請け合いなのである。

問題は誰をスケープゴートにするかであるが、できれば“身内”は避け、無茶な要求をしてくる客など、外部に求めたほうがベターだろう。客に対し、「ウチの人間はこの厳しい納期の中でベストを尽くしているんです!」とキレる上司の姿を見た部下は、畏敬の念とともに、「自分たちを守ってくれている」と意気に感じるはずだ。やむを得ず身内をスケープゴートにした場合には、必ず後で「お前ばっかり責めてすまんな」とフォローを入れておこう。

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