“次世代SEは「○○上手」

“断るルール”を決めておこう

なかには、「自分はお人好しなので(または気が弱くて)断れない」という人もいます。あるいは、中間管理職で「上司と部下の間に立って調整するのが自分の役目なので、上に対しても下に対しても断りづらい」という人もいます。

でも、だからと言ってどこに対してもいい顔をしていると、いつか自分が精神的にまいってしまいます。こういう“断れない人”がきちんと断れるようになるためには、自分の中で“断るルール”を決めてしまうことです。

つまり、何か頼まれてから、できるかどうかを考え始めると断れなくなってしまいますから、「ここまではやる。でもここから先はやらない」という線引きを、あらかじめ自分の中で明確にしておくわけです。少し極端な例ですが、例えば「残業は週2日まで。それ以上絶対やらない」というふうに決めて宣言してしまえば、余計なことも頼まれにくいはずです。

一方、部下に対しては毅然とした態度をとるべきです。上司である以上、部下に対しては心理的にも優位な立場にいるわけですから、恐れる必要はありません。そもそも、無理を押してでも部下に言うことを聞かせるのがマネジメントであり、「迎合」は決してマネジメントとは言いませんからね。

SIerやソフトハウスがITプロジェクトを受注する際には、「値引きしてでも受注したい」営業と、「適正な費用と納期での受注」を望むエンジニアとの間で衝突が起きるのが常。さてこんな時、プロマネはどのように立ち回るべきだろうか。

無条件に営業の言うことを聞き入れていては、「ウチのプロマネはいつも営業にペコペコしてばかりで、全然頭があがらないじゃないか」と部下のエンジニアたちの信頼を失うのは間違いない。そこで、ここは一つ「こんな納期と予算でウチのエンジニアたちを働かせられるか!」と思いっきり断ってみるのも手だ。そうすると部下たちは「プロマネは俺たちのために言ってくれた」と感じ、信頼度は増すはずだ。

もちろん、営業に対しても「言いっぱなし」では関係に亀裂が入ってしまうので、後から「言い過ぎてしまってすまなかった」とフォローを入れておく必要がある。一方で、部下たちを「今回だけは引き受けてみよう」と諭すことも忘れてはいけない。これこそがプロマネの調整力というものだろう。

単に拒絶するだけ、あるいは受け入れるだけでは、芸もないし損するばかりだ。その両方を組み合わせて、利害の相反する両者を納得させてこそ、本当の「断り上手」と言える。

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