海外ではたらく!ミニ世界情勢

アメリカ人の価値観に変化の兆し
Market shifting to thrifty cars

消費者が高燃費車に背を向け始めたのと同様に、マーケットは倹約的な車に移行している。
ハリケーン・カトリーナによって引き起こされた巨大なガソリン価格高騰の前でさえ、先月アメリカ人はガソリンをがぶ飲みするピックアップトラックやSUVに背を向けて(こともあろうに)車を買っていた。
状況は、メキシコ湾でのオイル作業が停止し、1ガロンあたり50セント以上の値上げを引き起こしたカトリーナによって悪化させられた。

Automotive News

Market shifting to thrifty cars as consumers begin to turn away from gas-guzzlers.
Even before the humongous gasoline price hikes triggered by Hurricane Katrina, Americans were turning away from gas-swilling pickups and SUVs last month and were buying -- of all things -- cars.

The situation was exacerbated by Katrina, which halted oil operations in the Gulf of Mexico and touched off price increases of more than 50 cents a gallon.

【用語説明】

thrifty: (形)質素な、倹約する、金の使い方がうまい
gas-guzzler: (名)(ガソリン消費の多い)大型車、高燃費車
humongous: (形)巨大な
swill: (動)がぶがぶ飲む、がつがつ食べる
exacerbate: (動)悪化させる、いらだたせる
touch off: 〜を引き起こす、〜の原因となる
of all things: (驚きや怒りを表して)よりにもよって、こともあろうに
※今回文中では皮肉として使われている

ライターコメント

ハリケーン・カトリーナはあらゆる業界に影響を及ぼしている。メキシコ湾岸の石油精製所を活動休止に追い込んだこともあり、ガソリン価格はついに1ガロン(4.4l)3ドル台に突入。日本に比べるとそれでもまだ安いが、今年の3月頃まで1ガロン2ドル以下だったことを思えばこの高騰ぶりがわかるだろう。

このガソリン高を背景に注目されているのが、低燃費のハイブリッド車だ。環境保護的な面からここ数年アメリカでは小型車やハイブリット車の人気が高まっていたが、今回のガソリン高騰がさらに追いうちをかけたよう。実際、アメリカではトヨタのプリウスが売れに売れて納品が追いつかず、6カ月以上の納車待ちだ。

ガソリンを大量消費する大型車がラインナップの中心だった米ビッグスリー(フォード社、クライスラー社、GM社)も、ハイブリット車の需要が伸びると判断し、ハイブリット車の販売予定台数を大幅に変更。手薄だった中型車の充実も図るという。

ちなみに、大型リムジンの展覧会状態だったアカデミー賞の表彰式にも、今年はプリウスで登場したセレブが続出。あらゆるもの、こと、に対して「大きいことはいいことだ」としていたようなアメリカだが、ここへきて価値観に大きな変化の兆しが現れているようだ。

Writer Profile

Masami Suzuki

東京で編集者を勤めた後、フリーランス・ライターとして独立。「派遣の花道」(WAVE出版)を始め数冊の本を出版するも、33歳の時に「人生のブレイク」と称していきなりアメリカ留学を決意。が、渡米2年目にひょんなことから現地の日本語メディア会社に就職することになり、地元情報誌の編集長を2年半勤めた後、2005年よりフリーランスライターに。ワシントン州シアトル在住。

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