海外ではたらく!めずらしいこんな仕事

第2回 バウンサー 
Bouncer

アメリカのナイト・シーン。バーやクラブの入り口に立って入店者のID(身分証明書)をチェックしたり、酔っ払いを締め出したりするのがバウンサーの仕事だ。

日本では「アルコールは20歳から」だが、手に入れようと思えば未成年でも自動販売機で簡単に買うことができるし、居酒屋では「どう見ても高校生では?」という人を目撃することも少なくない。

一方、アメリカでは多くの州で飲酒可能年齢は21歳以上(州によって若干異なる)になっている。年齢的には日本と1歳しか違わないが、アルコールを提供する側への取締りは日本の比にならないほど厳しい。未成年者(Minor)にアルコールを売ったお店は、法律によってアルコール・ライセンス(アルコールを販売しても良いという許可書)を取り上げられてしまうのだ。

ライセンスを剥奪されたらお店の存命にかかわってしまう。そこで、若者が集うバーやクラブでは、未成年者を締め出すためにもバウンサーを雇い、入り口に立たせるわけだ。 バウンサーの仕事はIDのチェックだけではない。激しく酔っ払った人の入店を拒んだり、はたまた店内で暴れ出した人を締め出したり、ケンカの仲裁に入ったり、というも彼らの重要な仕事。まさに用心棒的な存在で、バウンサー(用心棒)と呼ばれるのもそのため。見た目も体格ガッチリ&筋肉隆々の人が多く、彼らはお店のセキュリティーに大きくかかわっているのである。

ライターコメント

プロレスラータイプの人が多いバウンサーですが、マッチョならそれで良い、というわけではありません。人気のクラブであればあるほど、年上の友達から借りたIDや偽造IDを使って入店を企む人がいるので、そういう人を見分ける能力も必要です。
「暗いし、どうせアジア人の区別はつかないよ」と高をくくり、友達のIDで入店を企んだ友人がいましたが、彼女もひと目で見破られてしまいました。IDの持ち主は学校で「姉妹?」と言われるほどそっくりだったのにもかかわらず。バウンサーの能力を垣間見た瞬間でした。

ちなみに、アメリカの酒屋さんでアルコールを買ったりレストランで注文した際にIDの提示を求められ、21歳以下に(若く)見られたと喜ぶ人がいますが、アメリカでは30歳以下に見える場合IDのチェックをしなくてはいけないことになっているので、IDの提示を依頼された=21歳以下に見える、というわけではありませんのであしからず(笑)。

Writer Profile

Masami Suzuki

東京で編集者を勤めた後、フリーランス・ライターとして独立。「派遣の花道」(WAVE出版)を始め数冊の本を出版するも、33歳の時に「人生のブレイク」と称していきなりアメリカ留学を決意。が、渡米2年目にひょんなことから現地の日本語メディア会社に就職することになり、地元情報誌の編集長を2年半勤めた後、2005年よりフリーランスライターに。ワシントン州シアトル在住。

海外の求人情報へ

▲ページのトップへ