海外ではたらく!めずらしいこんな仕事

第3回 パーソナルシェフ 
Personal Chef

クライアントの自宅へ出向いて腕をふるうパーソナル・シェフ。セレブだけでなく、最近は一般のニーズも高まっている。

アメリカ・パーソナルシェフ協会(USCPA)の定義によると、パーソナルシェフの仕事は、クライアントの意向に沿ったメニューの作成、食材の買出し、クライアント宅での調理、完成した料理をパッキングして冷蔵庫や冷凍庫などに保存、そして使用した調理器具の後片付けも含まれるという。 料理はクライアントが温め直すだけで簡単に楽しめる状態にすればよく、食事中に立ち会ってサーブしたり、食事が終わるまで待って後片付けなどをする必要はない。

パスタ好き、お米党、玉ねぎが嫌い、ベジタリアン、ダイエット食、宗教上の理由で豚肉は食べないなど、クライアントのテイストはさまざまなので、事前の細かい打ち合わせは必須。クライアントのテイストを分析し、栄養のバランスも考えながらカスタマイズしたメニューを作成する。 特別食(糖尿病やコレステロール高値など)で食事療法にかかわるのなら、それらの知識も必要だ。

パーソナルシェフを紹介するエージェンシーや検索サービスはあるが、会社や団体に所属せずにフリーランスで活動する人がほとんど。平日週5回、毎週月・水・金の夕食など、サイクルや料金はクライアントによってまちまちだが、基本的な料金は2名分の夕食1週間(5回)で$275〜$300くらい。1日に複数のクライアントを掛け持ちするのはザラで、クライアント主催のパーティーにシェフ/ケータラーとして携わることもある。

ライターコメント

献立を考える、料理を作る、といった時間が省けるだけでなく、スーパーマーケットでの買出しや後片付けなど、食事にまつわるすべての時間がセーブできるというのが忙しい人にウケているのだろう。パーソナルシェフのニーズは、今やセレブリティだけではない。忙しい独身者やファミリー、裕福なシニア、糖尿病やコレステロール高値などで特別な食事が必要な人など、いわばすべての層がマーケットだ。

ベジタリアンやマクロバイオテック・ダイエット(自然食食事法。肉、魚、卵、砂糖、乳製品などを口にせず、玄米雑穀を中心に季節のオーガニック野菜を摂取する)専門のパーソナルシェフもいて、マクロバイオテック派として知られるマドンナのパーソナルシェフは日本人だそう。

パーソナルシェフになるのに特別なライセンスや教育は必要ないが、ビジネスとしてやる以上、料理のスキルはもちろん、ビジネスセンスやコミュニケーション能力も必要。そのため、パーソナルシェフ育成スクールに通ったり、通信講座を受けてから独立する人も多い。

Writer Profile

Masami Suzuki

東京で編集者を勤めた後、フリーランス・ライターとして独立。「派遣の花道」(WAVE出版)を始め数冊の本を出版するも、33歳の時に「人生のブレイク」と称していきなりアメリカ留学を決意。が、渡米2年目にひょんなことから現地の日本語メディア会社に就職することになり、地元情報誌の編集長を2年半勤めた後、2005年よりフリーランスライターに。ワシントン州シアトル在住。

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