海外ではたらく!めずらしいこんな仕事

第4回 パーソナル・ショッパー
Personal Shopper

この仕事を一言で表すと「買い物代行」ということになるが、パーソナル・ショッパーといっても、買うモノや勤務スタイルはさまざま。その実態を紹介しよう。

最も一般的なのは、高級デパートなどに所属するパーソナル・ショッパーだろう。予算、趣向、目的など、個々の顧客の要望にあわせて店内の商品を選び、アドバイスをする。
扱うのはもっぱら服やアクセサリーなどの服飾品が中心で、適切な商品やサービスの提供によって顧客の満足度を高めることが最終的な目標だ。

フリーランスで活躍する場合、クライアントは各界のセレブやリッチな人々。「こういうパーティーに着るドレスをいくつか選んでほしい」「今年の冬のワードロープを一式揃えて」というようなオーダーから、それに見合ったものを揃える。
公私にわたってセレブのファッションをコーディネートするスタイリストも一種のパーソナル・ショッパーといえる。

一方、食料品や贈答品を専門にするパーソナル・ショッパーもいる。前者はクライアントの必要なものを把握し、スーパーやドラッグストアで買い物をして自宅へ届けるのが仕事。クライアントはシニア層が多いようだ。
贈答品の場合、クライアントは企業や個人。会社主催のパーティーや式典で使う大量の贈答品を揃えたり、クリスマス・シーズンなどに忙しい本人になり代わって、それぞれへのプレゼントを購入したりする。

いずれの分野にしても、クライアントの意向や好みをよく理解し、プロとしての知識を加え、本人以上の厳しい選択眼でモノを揃えるのがパーソナル・ショッパーの仕事だ。

ライターコメント

センスは必要とされるものの、特別な資格はいらないので、ショッピング好きの人にはたまらない仕事と映るのだろう。『Get Paid to Shop!(買い物をして収入を得よう!)』と謳ったハウツー本や通信講座の教材なども出回っている。

しかし、資格が不要だからといって、そう簡単になれるわけではない。ファッションやブランドの知識に長け、流行に敏感であるというだけでなく、「プロ」であるからにはクライアントの信用を構築できる能力やコミュニケーションスキルなども求められるのだから。
ちなみに、ヨーロッパの高級ホテルには、ファッション・カウンセリングから始まる服飾品選び、お土産選び、花束のアレンジなどをマン・ツー・マンで対応する、外国人客向けのパーソナル・ショッパーがいるそうだ。

個人的にショッピングは楽しいと思っている。なので、今までパーソナル・ショッパーのお世話になったことはないし、考えたこともない。しかし、ひとりに付き数個×何十人分ものプレゼントを買い揃えなければならないクリスマス・シーズンになると、パーソナル・ショッパーの存在をふと思ったりしてしまう私である。

Writer Profile

Masami Suzuki

東京で編集者を勤めた後、フリーランス・ライターとして独立。「派遣の花道」(WAVE出版)を始め数冊の本を出版するも、33歳の時に「人生のブレイク」と称していきなりアメリカ留学を決意。が、渡米2年目にひょんなことから現地の日本語メディア会社に就職することになり、地元情報誌の編集長を2年半勤めた後、2005年よりフリーランスライターに。ワシントン州シアトル在住。

海外の求人情報へ

▲ページのトップへ