海外ではたらく!就職・職場事情

第2回 2005年の卒業者は就職状況に楽観的?

新卒者の就職活動は大変だと言われているが、当人たちの就職意識はどうなのだろうか?

アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、スペインで1600人の大学卒業者、または卒業予定者に対し調査を行ったところ、常勤で働いていない回答者のうち59%が6カ月以内に常勤で仕事を開始すると予想し、わずか20%だけが仕事を見つけるには1年以上かかると確信している。

すぐに仕事を見つけることについて、今年はアメリカ合衆国とイギリスの卒業生に最も自信があり、ドイツとスペインの各54%、フランスの41%に対し、アメリカ61%、イギリスでは69%の学生が6カ月以内に仕事が見つかると信じていると言う。

Business Journal 7月6日

According to the findings of the survey -- which entailed querying 1,600 recent or soon-to-be college and university graduates in the United States, United Kingdom, France, Germany and Spain -- 59% of respondents who are not working full-time said they anticipate beginning a full-time job within six months, and only 20% believe it will take more than one year to find a job.

This year, graduates in the United States and the United Kingdom are the most confident about finding a job soon -- 61% and 69%, respectively, said they believe they will find a job within six months, compared with 54% of respondents in both Germany and Spain and only 41% of respondents in France.

【用語説明】

Full-time job … 常勤職。アメリカでの雇用形態はフルタイムかパートタイムかで区別され、日本のように正社員/アルバイトとは区別しないので要注意。

解説

アメリカの大学は単位を取ることで卒業になるため、卒業式のシーズンはあるけれど(それも学校により異なるが多くは9月)、日本のように「4年生(または2年生)の3月に一斉に卒業」ということがない。よって「4月に一斉に社会人になる」ということもなければ、就職活動の時期も学生によってまちまちなのだ。

在学中にインターンなどをして希望のフィールドで働き、経験を積むことが常識になっているように、アメリカの学生はキャリアに関して真剣に考えている。今回紹介した記事の中でも「アメリカの卒業生はキャリアに真剣。常勤の仕事を始めるまで59%の卒業生はアルバイトとして働き、そして58%は勉強を続け、57%は論文などを読む。わずか39%の卒業生だけが常勤で仕事を始める前に旅行をすると予想している」とある。この「仕事を始める前に旅行をする」は、昨年は54%だったというから、仕事探しに対して楽観視ばかりしているわけではないのだろう。

ちなみに、仕事探しについては(複数回答)72%がオンライン、67%が履歴書は郵送、54%が自分の“ネットワーク”で仕事が見つかる、と答えている。 また、「最も働きたい産業」を産業リストの中から選択させたところ、健康/生命科学がトップ(11%)。次いで、メディア/エンターテインメント(10%)、銀行/金融サービス(7%)。一方、「働きたくない産業」には、金属/鉱山業(18%)に続き、小売業、化学、航空宇宙/防衛がそれぞれ8%という結果だった。

Writer Profile

Masami Suzuki

東京で編集者を勤めた後、フリーランス・ライターとして独立。「派遣の花道」(WAVE出版)を始め数冊の本を出版するも、33歳の時に「人生のブレイク」と称していきなりアメリカ留学を決意。が、渡米2年目にひょんなことから現地の日本語メディア会社に就職することになり、地元情報誌の編集長を2年半勤めた後、2005年よりフリーランスライターに。ワシントン州シアトル在住。

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