海外ではたらく!はたらくひとinterview

第2回 情報誌を発行する広告会社ではたらく日本人

日本人の多い上海。日本語フリーペーパー情報誌もここ数年、一気に種類が増えた。今回は、ビジネス関連記事を多く取り上げて人気の情報誌、"スーパーシティ"を発行する広告会社に勤務の吉原浩太さんを取材した。

中国に来たきっかけは何ですか?

きっかけは色々ですね。小中学校の頃から、中国の古い時代の歴史に興味がありました。それから、日本の大学で、中国語を4年勉強していました。大学には中国系の教授や留学生もいたので、交流する機会もあったこと。また、周りが就職活動を行っている頃、「自分は海外で働きたい」という意識が強かったこともきっかけのひとつです。

中国での学校生活はどんな感じでしたか? また、専攻は?

中国では、上海財経大学で漢語クラス(中国語クラス)を専攻していました。大学自体は、留学生の年齢層が比較的高かったので、交流を通して語学以外でも勉強になることが多かったですね。

今の会社に就職したきっかけを教えてください。

実は、就職活動というものを、留学中も全然しておりませんでした(笑)。留学を終える頃、料理屋に置いてあった “スーパーシティ”で、弊社営業募集の記事を見つけました。根が活字中毒なもので、はじめは編集に興味があり、編集職は募集していないかと、早速問い合わせました。その後、面接に来てくださいという連絡を受けて、面接に行った際、営業の仕事をやる気は無いかと打診されました。気付けば、連絡を取ってから1週間後にはもう働いていましたね。

現在の仕事内容を教えてください。

弊社は中国系の広告会社で、“スーパーシティ上海”“スーパーシティ北京”、“スーパーシティ・チャイナ”等、全5誌の日本語情報誌を発行しています。私の主な仕事内容は、これら雑誌広告の営業ですが、そのほか企業の印刷物の制作や印刷、ダイレクトメールの営業といった、営業の全般を手がけています。

働く上で感じる、日中の違いは何ですか?

ひとつは、何かモノを頼んだら、頼んだこと以外は動いてくれないことです。そして応用がきかないこと、確認を取らない部分に違いを感じます。国も違えば語学だけでなく、考え方も根本的に違うと実感しました。対応策として指示は的確に出すこと、そして細かいところも最終的に自分で全てチェックを入れるようにしています。

今後の抱負を聞かせてください。

弊社は中国系の企業ですので、やりたいことがあれば意見を出し易いうえ、一般的に企業では長く勤務すればするほど、意見を通してもらえたりするので、やりがいを感じています。また、急成長している会社なので、今後もずっと弊社で業務全般を勉強していきたいと考えています。

中国では就職或いは転職をする際、大概1年契約である。企業によっては入社後3ヶ月間の試用期間がある。そして、在職して1年後、再度契約を更新する形が主流である。中国では現地採用の日本人を含む外国人が転職を頻繁に行う傾向が強く、吉原さんのように、ひとつの企業で長年働いているケースはとても少ないのが現状だ。理由として、中国人も転職を繰り返す傾向にあること、そして現地採用者においては、ひとつの企業内でステップアップしていける機会が少ない。企業が自分を重要視してもらえないといった不満が、転職に結びつくようである。

中国で働きたいと考えている方々へ、メッセージをお願いします。

私も弊社に就職を望む方の面接に立ち会うことがあり、感じたのですが、働く上で最低限中国に関する基礎的な知識は得ていることをおススメします。というのは、中国人の同僚や上司、又は部下の考えを、理解するには知識の習得は大事ですね。あとは、円滑なコミュニケーションをとるためにも語学力は最低限必要だと思います。

インタビューを終え

上海浦西地区のなかでも、多くの日系企業が沢山入っている、国際貿易中心の2Fに上海天盛広告有限公司“スーパーシティ”のオフィスがある。吉原さんが入社した当時は、違うビルにオフィスがあり、スタッフが10人程度で、デザイナー以外は、ポジションにこだわらず、皆で色々な業務に当たっていたとか。けれども現在は、スタッフの数も上海オフィスだけで約5倍に増えたそう。多くのスタッフが颯爽と仕事をしている雰囲気の良いオフィス。インタビュー中、中国に住む、多くの日本人達のニーズをいち早くキャッチし、情報を提供し続ける“スーパーシティ”が、皆に愛されている理由を実感した一日でした。

Writer Profile

Rie Fukai

(株)アワーズ取締役・上海支社代表。翻訳、中国での企業設立代行業や(ファッション等)ショー&モデルコーディネート、中国企業調査等を手がける。フリーでは女性誌を中心に取材・撮影コーディネーター兼ライターと、企業とフリーランスの2足の草鞋で生活を満喫中。海外書き人クラブ・メンバー。中国在住、計8年目。

今週のはたらくひと

吉原 浩太  Kouta Yoshihara

1977年生まれ。和光大学人文学部文学科卒。日本ではサービス業や日立の下請け企業にて従事した後、2001年9月に中国・上海へ留学。2002年4月上海天盛有限公司へ入社。広告営業等のポジションを経て、現在市場営業部のマネージャーに。

海外の求人情報へ

▲ページのトップへ