海外ではたらく!めずらしいこんな仕事

第3回 公共汽車売票員(公共バスの切符売り) 

中国の都会では、日本と同じく地下鉄やバス、そしてタクシーが主な交通手段。なかでもバスの路線はバリエーションが豊富で便利だと愛用者も多い。今回は、バスの中で乗客に切符を売る、切符売りの仕事をご紹介。

中国の都会には様々なバスがある。エアコン付きのバスや、エアコン無しのバス、2階建てのバスなどである。エアコンの有無や、乗車距離によって値段は様々。
中国にももちろん現代の日本と同じく、運転手のみのバスもあるが、乗客が多い路線や距離の長い路線(値段が乗車距離によって異なるバス)には、たいがい切符売りのスタッフがいる。主な仕事は、乗客が乗ってきた時点で、バスの中を動き回って乗車賃を乗客から受取ると共に、切符を渡すこと。それから、乗客が乗車違反していないか(無銭乗車や、一番安い切符を買って遠くまで乗車する等)をチェックしている。
また、バスの中央のドアあたりに切符売りのスタッフが座る場所があり、運転手がカーブを切る際や、乗客が乗車や下車する際などに、バスの外側の壁を叩いたりして、運転手に合図を送り、運転のサポート的役割も担う。都会の交通として、自転車やバイク等が横断歩道を無視して横切ってきたりするので、切符売りは常にバスの右側にそのような車がやってきた場合に窓から相手側に叫び、注意を促していることもある。切符売りがいることで、運転手は運転に専念できるため、交通事故を防止にも一役買っているといえるだろう。

【データ】

(上海の場合)
上海公共交通下の経営企業は52企業、路線数は951線。日平均の乗客数はのべ760万2200人。
※2002年末時点の上海におけるデータ。 データ元は、上海公交網。

ライターコメント

上海の場合、切符売りの給与体系は、固定給体系と売り上げによる変動給与の二体系。固定給体系は一般的なケースで、国営企業等が経営する市内バスに多い給与体系。月収は1000人民元前後になる。給与が安いので、主に女性が従事している。もうひとつのバスの路線の売り上げにより変動する給与体系は、月収は大体2000人民元前後。これは、バスの台数が足りず、政府の奨励により企業が投資してバスを買い、企業が路線を請け負って経営しているケースに多い。主に長距離バス(市内から郊外・他地域等への長距離)なので、仕事が重労働で、体力的にかなりの負担があるため、切符売りは男性が多い。(1人民元=約14円)

Writer Profile

Rie Fukai

(株)アワーズ取締役・上海支社代表。翻訳、中国での企業設立代行業や(ファッション等)ショー&モデルコーディネート、中国企業調査等を手がける。フリーでは女性誌を中心に取材・撮影コーディネーター兼ライターと、企業とフリーランスの2足の草鞋で生活を満喫中。海外書き人クラブ・メンバー。中国在住、計8年目。

海外の求人情報へ

▲ページのトップへ