海外ではたらく!めずらしいこんな仕事

第3回 足治療師

足爪の手入れから魚の目、外反母趾の治療、靴の足底板の作成まで…。足のケアや治療を行うのが足治療師だ。

足の爪切り、足指のマッサージ、かかとの角質除去、魚の目、たこ、巻爪、外反母趾の治療、骨格を矯正するために用いられる靴の足底板(中敷)の作成・・。日本ではエステサロンで行われるフットケアから整形外科が施すような足の疾患治療まで、足に関する様々なトラブルに対処するのが足治療師である。

国家資格であるが、大学の医学部に入る必要はなく、治療師養成のための専門学校に3年間通い、理論やテクニックを身に付け、さらに在学中に診療室で研修を行うことが義務付けられている。その後、国家試験に合格すると、足治療師の資格が取得できる。

病院に勤務する足治療師は全体の2%程度で、たいていは個人経営の診療室で働いている。診療室に勤めながら経験を積み、独立資金を貯めて、その後に開業するというパターンが多いそうだ。ちなみにフランスでは足治療師の70%近くが女性である。

一回の診療代は30ユーロ(約4,000円)程度で、治療内容によっては健康保険も適用される。体の不自由な人やお年寄り向けの出張サービスを行う治療師もいる。また、足のケアに関してはエステに行く感覚で足の爪切りや足指マッサージをしに来るマダムたちも。手に職をつけたい女性向きの職業だ。

【データ】

就業人口:約9500人(2002年統計)
月額収入:1800〜2400euros

ライターコメント

足に合わない靴を履くことから生じるトラブル、病気は少なくない。それは足先や足爪の疾患だけではなく、腰痛や背中の痛みを招くことも多い。足治療師は日本と比べて靴文化の歴史が長い欧米先進国で必然的に生まれた職業と言えるかもしれない。

日本でも外反母趾、変形性関節症など、足の病気に悩む女性が増えていると聞く。足治療専門の施設もあるが、まだまだ一般的ではないようだ。気になる足のトラブルについて気軽に相談できて、同時に医学的診察もきちんとしてもらえる足治療師の診療所は日本でもニーズが高いと思うが。

Writer Profile

Yuka Egusa

フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本の雑誌やHPにパリ情報、フランス社会・文化などをテーマに寄稿。同時にパリ発・日本語情報誌『ビズ・ファミーユ』の編集・発行人を務める。著書に芝山由美のペンネームで書いたOL留学体験記『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』がある。海外書き人クラブ・メンバー。

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