海外ではたらく!就職・職場事情

第2回 インターネットは求人情報の宝庫

フランスでは企業が求人サイトを使って人材を募集するケースが急増し、それに伴って新聞紙上の求人広告が大幅に減っている。調査会社IPSOSの報告書によると、新聞の求人広告数は2000年に比べて2003年は66.5%減となった。

ある人材紹介会社の責任者は「新聞に求人広告を出してから、履歴書が企業に送られてくるまでには1〜2週間ほどかかるが、サイトの場合は48時間以内に履歴書がメールで届きます。さらにサイトの求人広告の料金が1件500〜1000ユーロ程度であるのに対し、新聞は一枠5000ユーロ以上かかりますから」と理由を説明する。

一方、求職者の求人サイト利用率も2001年の31%から2004年には71%に増えている。フランスでも“e-リクルート”(ネット上での求人・求職活動)が一般化しつつある。

解説

日本に比べると、インターネットの普及が遅れ気味だったフランスでも、最近では利用者が急増し、コンテンツも充実してきた。人材募集広告に関しても、企業が自社のサイトに求人情報を載せたり、または人材紹介会社の求人サイトに広告を出したりとインターネットを大いに活用しているようだ。
ただ、求職中のネットユーザーが一つの求人サイトにアクセスする平均時間は6分40秒という調査結果があり、企業は瞬時に有能な人材をひきつけるような広告文を載せる必要がある。また、求職者はキーワード検索を利用するので、業務内容の記述などが曖昧だと、企業のニーズに一致しない履歴書がたくさん送られてくる可能性もあり、そうなると履歴書チェックに無駄な時間を割くことになる。サイトの募集広告文を作成する際には新聞の求人広告とは異なったノウハウ、テクニックが要求されるというわけだ。

一方、求職者が自分の履歴書を掲載できる人材紹介サイトもあり、これは匿名掲載であるが、履歴書の内容から上司や同僚に転職先を探していることがバレてしまう危険性も。

Writer Profile

Yuka Egusa

フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本の雑誌やHPにパリ情報、フランス社会・文化などをテーマに寄稿。同時にパリ発・日本語情報誌『ビズ・ファミーユ』の編集・発行人を務める。著書に芝山由美のペンネームで書いたOL留学体験記『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』がある。海外書き人クラブ・メンバー。

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