海外ではたらく!就職・職場事情

第3回 深刻化する若者の失業率

今年1月にフランスの失業率は10%を超え、その後、増加の一途をたどった。しかし、4月は前月に比べて0.1%の改善が見られた。国際労働機構事務局によると、現在、フランスの失業率は10.2%となり、中でも25歳以下の若年層の失業率が23.3%と、25〜49才の9.2%、50才以上の7.2%に比較してかなり高い。男女比を見ると、4月には男性の求職者数は0.3%減ったが、逆に女性は0.2%の増加が見られる。さらに若者の求職者数は0.6%も増えている。


解説

今年に入って失業率がついに10%の大台を超えたフランスでは特に25歳以下の4人に一人、約78万人の若者が失業中という深刻な事態を迎えています。特に貧困層を中心とした、何も資格を得ずに義務教育を終えたり、学業を中断した若者については、その40%が失業中だとされています。一方で、大学を卒業後1〜5年以内で求職中という25歳以下の割合も男性11.9%、女性7.1%と、低い数字とはいえません(2004年のフランス統計局の調査結果)。不況のあおりをうけ、また、企業が即戦力となる人材を求める傾向の強いフランスにおいて、若者たちの職探しは困難を極めているようです。

ちなみに日本の総務省が5月末に発表した日本の完全失業率は4.4%。そのうち15〜24歳の完全失業率は10.3%と、フランス同様、平均失業率の2倍以上となっています。若者の就職難は全世界的な傾向となりつつあるのかもしれません。

Writer Profile

Yuka Egusa

フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本の雑誌やHPにパリ情報、フランス社会・文化などをテーマに寄稿。同時にパリ発・日本語情報誌『ビズ・ファミーユ』の編集・発行人を務める。著書に芝山由美のペンネームで書いたOL留学体験記『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』がある。海外書き人クラブ・メンバー。

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