海外ではたらく!ミニ世界情勢

様変わりする年中行事

韓国の女性にとってお正月などの年中行事は家事労働に明け暮れる苦痛なものだが、最近は過ごし方が変わってきている。

【用語説明】

ライターコメント

韓国では旧暦で祝うお正月。今年は去る2月9日が元旦でその週はお正月連休となったが、帰省する車による高速道路の渋滞も例年ほどではなく、その過ごし方も様変わりしていることがわかった。 韓国は核家族化が進んでいるが、そのライフスタイルは依然として大家族的な文化が大きく支配している。お正月などの年中行事は大家族が集まり何日間も過ごすことが多く、結婚した女性たちには先祖供養の儀式に供えられる料理や大家族の三度の食事、訪問客の接待など大変な重労働が強いられてきた。

女性たちの不満の声が高まる中、韓国政府も"名節(ミョンジョル)文化改善キャンペーン"に乗り出し、列車内で帰省客にパンフレットを配るなどしている。新聞では家族皆が楽しめるようなお正月の過ごし方を紹介したり、テレビドラマでは料理など従来は女性の役割であった領域への男性の参加を促すようなシーンが映し出されるなど、伝統的価値観を変えようとする試みが始まっている。

また、先祖供養の料理を出前する新しいビジネスも人気だ。ある家族はスキー場でスキーを楽しみながら、元旦の朝にはホテルで出前を取って先祖供養を行った。

以前なら批判の的になった海外旅行も最近は連休の過ごし方の一つとして定着しつつある。連休中の飛行機は満席、仁川(インチョン)空港は海外旅行に出発する家族連れでにぎわった。

Writer Profile

Kaya Tabata

1991年より韓国在住。梨花女子大大学院女性学科修士課程卒業。国際交流基金ソウル文化センター、オープンサイバー大学で翻訳を教える。子どもの育児環境を求めソウル郊外へ引っ越し、週の半分は自宅で翻訳やエッセー執筆をしている。

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