海外ではたらく!ミニ世界情勢

白菜の本格的出荷前に値段高騰

白菜の価格が、昨年に比べ2倍ほど値上がりしている。 キムジャン(冬越し用キムチを漬けること)が始まったことに加え、中国産キムチ騒動が重なり、国産の白菜の需要が急増したためだ。

朝鮮日報11月1日付

【用語説明】

ライターコメント

この秋は、キムチ騒ぎに始まり、暮れそうだ。

事の始まりは、去る9月、中国産キムチから鉛が検出されたことだった。鉛は基準値以下で、騒ぎは収束に向かうと見られたが、今回、中国産キムチから回虫などの寄生虫の卵が見つかったことで大騒ぎとなった。韓国政府が中国産キムチの流通をストップさせ、回収措置を行ったため、不安が広がっている。

韓国では、中国からの食品輸入が急激に増える中、この夏に中国産のコイやウナギから発がん性物質が検出されたり、魚介類に重量を増やす目的で金属塊が混入したりという事態が発覚し、輸入食品の品質に神経質になっている。今回も、中国側が韓国産キムチからも寄生虫の卵が検出されたと応酬するなど、外交問題に発展しそうな気配だ。

近年、韓国キムチは、人件費や材料費の安い中国での生産が増加している。現在、韓国国内販売量の約20%が中国産と言われており、大衆食堂で出されるキムチのほとんどが中国産であるというのは、今や常識だ。

このところのキムチ騒動で、街の食堂は「国産キムチ使用」などの張り紙を貼るなどして、客足を引き止めるのに必死。また、国産有機栽培のキムチなどは、差別化を図ることで売り上げを伸ばしている。

若い人はキムチを漬けなくなったと言われているが、中国産キムチの安全性が揺らいでいるため、今年は家庭でキムジャンを行う人が増えそうだ。そのため、白菜の値段は高騰し、本格的な出荷の時期には安定すると見られているが、それでも4人家族が10株の白菜を漬けると7万ウォン(7800円)かかる予測されている(昨年は6万3000ウォン)。

Writer Profile

Kaya Tabata

1991年より韓国在住。梨花女子大大学院女性学科修士課程卒業。国際交流基金ソウル文化センター、オープンサイバー大学で翻訳を教える。子どもの育児環境を求めソウル郊外へ引っ越し、週の半分は自宅で翻訳やエッセー執筆をしている。

海外の求人情報へ

▲ページのトップへ