海外ではたらく!就職・職場事情

第2回 アルバイター5人のうち3人「就職できずバイト」

アルバイター5人のうち3人は就職できずに仕方なくアルバイトをしている「韓国型フリーター」であることが明らかになった。
就職ポータルサイトのインクルートが最近、会員1028人を対象に調査した結果、アルバイトをしている635人のうち59.8%が正規の就職先が見つからず、仕方なくアルバイトで生計を立てていることが明らかになった。自由な生活を選択理由にあげる「日本型フリーター」は14.8%にすぎなかった。
また韓国型フリーターは労働面で日本に比べ劣悪であることもわかった。月平均給与は韓国が83万7千ウォン(約9万3千円)で日本(114万3000ウォン、約12万7千円)より低い。

中央日報

【用語説明】

解説

韓国ではアルバイトをしている人のことを「アルバイト生」と呼ぶ。この記事にもそう表現されている。この言葉からもわかるように、韓国ではアルバイトは学生がするものであって、一人前の大人は正規の職に就かなくてはいけないという暗黙のプレッシャーがある。なので、自由を求めてバイト生活を送る「日本型フリーター」のようにのんきなことを言ってはいられないというのが記事からよくわかる。(日本のフリーターを取り巻く現実も最近はそう明るくもないのだが…)

実際に韓国ではアルバイトの時給が大変低く、ファーストフードやコンビニなどで働いても3000ウォン(333円)程度で、とても自立した生活はできない。就職時に学歴を問わないなどの試みが大企業で始まり、ずいぶん学歴による給与格差は縮まったが、依然として高学歴の大企業就職が高給を保障される現実がある。この記事では明らかにされていないが、アルバイターの平均年齢を日韓で比較すれば、韓国の方が断然若い年齢になるであろう。

しかし、韓国社会の長期にわたる不景気は正社員をリストラし、失業者を増やしている。就職浪人をするよりはと入隊し徴兵義務を果たす人や海外に留学したり、大学院へ進学する人が増えたというニュースをよく耳にするが、実に韓国らしい現象である。きちんとした会社に就職ができないのなら、いっそ勉強でもしていたほうがまだましという親心が強いのだ。 それでも、N世代(インターネット世代をこう呼ぶ)には会社への帰属意識や伝統社会の規範にも無関心な若者が多いとされるため、今後のフリーターの動向を注目したい。

Writer Profile

Kaya Tabata

1991年より韓国在住。梨花女子大大学院女性学科修士課程卒業。国際交流基金ソウル文化センター、オープンサイバー大学で翻訳を教える。子どもの育児環境を求めソウル郊外へ引っ越し、週の半分は自宅で翻訳やエッセー執筆をしている。

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