価値のない転職がキャリアを崩す

結局、転職は、基本的に「移るに値する」話が来ない限りは、移っちゃダメ。なぜかというと、一度そういう理由で転職してしまうと、その後のキャリアプランに悪影響を与えてしまうことがあるからです。

いわば、「マイ・ストーリー」が作れない転職はありえないということ。年収が上がるか下がるかなんていうのは二の次。きちんとした自分物語を採用担当者に語れなければ、「この人はすぐに嫌になって、またすぐに会社を辞めちゃうタイプなのかな」と思われてしまう。

例えばベンチャー企業に転職したいのだったら、「僕は将来独立したいから、ベンチャーで会社経営を学びたい」とか、目指している会社にパチッとはまるようなストーリーを、あらかじめ組み立てておかないとね。

転職理由はストーリー仕立てに

最初から自然なマイ・ストーリーがあればいいけど、もしないのなら、やはり話を作らなきゃならない。でも、「○○社に行きたい」という結論は決まっているわけだから、何で行きたいのか、そこまでのストーリーを考えればいいだけです。例えば、「大企業の中で自分のパーツをこなす仕事ではなく、起業という自分の夢をかなえるために、ベンチャーでより裁量と責任のある立場を経験したいと思って来ました」とかね。

とにかく、相手が聞いていて自然に聞こえるような理由でなければダメ。そこに無理があったら、逆効果になりかねない。自然なストーリーを作っておくと、次の転職の時に楽になる。その会社にいたことを理路整然と説明できるからね。

ただ、中には、何となく転職を繰り返してしまい、一見すると過去の転職ストーリーに一貫性がない人もいるでしょう。それでも、採用されたいなら、何らかのストーリーを作らないといけない。仮に今までのキャリアに一貫性がないとしても、「これは自分にとっては首尾一貫していますっ!」と真顔で言われちゃったら、意外とそういう風に見えるものです(笑)。

例えば大企業とベンチャーを行ったり来たりしている人に、「自分はどれだけ実力をつけられるかという点を重視していたので、規模や年収にこだわって会社選びをしてきたわけじゃないんです」と自信満々に言い切られたら、相手も「ああ、なるほどな」と思うでしょう。

その上で、「今度の転職が年齢的にも最後だと思いますので、骨をうずめられるようなところに行きたいと考え、御社を選びました」とか言って、ダメを押す。万が一その後すぐ辞めても、それは結果論ということで(笑)。

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