“日本初”のプロスポーツ選手エージェントが語る 年収アップのための「給与交渉術」 第2回 ガンバ大阪・宮本恒靖編(4/4)

交渉術の最重要ポイントは、「思いやり」と「人間力」

しかしながら交渉事は、最終的にはその人の誠実さや人間性という問題に行き着くというのが、僕の信念です。僕はこれを“人間力(ニンゲンリキ)”と呼んでいますが、人間力は一朝一夕にできるものではありません。やはり常日頃の社会勉強を含め、人間を磨く努力が必要です。

宮本選手のJリーグでの出場試合数が少なくてもガンバ大阪から高い評価を得ているのは、彼のサッカーの高度な技術だけでなく、強力なリーダーシップに象徴される人間力も影響していると思います。

宮本選手の例は、何もスポーツの世界に限った話ではありません。IT業界で働く皆さんにも当てはまることです。人事査定の時期や転職活動時も含め、会社の経営幹部と年俸交渉をする際、ぜひ心がけてほしいですね。敵を知り、敵の心中を深く察すれば、自ずと相手の立場に立って、交渉に臨めます。交渉は「自分自身の人間力」が試される場であることを理解しておくべきです。

給与交渉 辻口弁護士の格言

  • マイナス要素を凌駕する“プラスα”を持つ
  • 交渉担当者と自分との“温度差”を知る
  • 人間力を鍛え、相手の立場も考えよう
太陽法律事務所 弁護士 辻口信良氏
1947年生まれ。弁護士。1992年、古田敦也選手(現・兼監督)の委任を受け、日本人初のスポーツ選手代理人として、2000年秋から始まるプロ野球界の代理人制度導入の礎を築く。現在、関西大学と龍谷大学で、週1回スポーツ法学の講義を担当。スポーツを市民生活に根付かせ、21世紀を「平和の世紀」にするため、文化としてスポーツを活用することに全力を尽くしている。「スポーツは軽く国境を超える」が好きな言葉

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