同じ内容であっても、“伝え方”によって聴き手が受ける印象は大きく変わるものだ。では、どのように伝えればよいか? コミュニケーションの専門家・箱田忠昭氏が、誰もが習得可能なプレゼンテーションのノウハウを伝授する!

第1回 プレゼンテーションの基本とは?

“TWA式”のプレゼンテクニックをマスターしよう

箱田忠昭さん

■箱田忠昭さん
日本コカ・コーラの広告部マネージャー、エスティ・ローダーのマーケティング部長、パルファン・イヴ・サンローラン日本支社長を歴任。1983年にインサイトラーニング株式会社を設立し、代表取締役に就任

  企画力もあり、優秀な人が、大勢の人の前でプレゼンテーションをすると、人が変わったように実力を発揮できないことがよくあります。これは、その人にプレゼンテーションの才能がないからではなく、トレーニングが足りないからです。

 では、上手なプレゼンテーションというのはどのようなものなのでしょうか。 私は“NTT式”と呼んでいますが、「N=眠い」「T=辛い」「T=退屈」というのが、典型的な下手なプレゼンテーションです。一方、上手なプレゼンテーションは、必ず“TWA式”すなわち「T=楽しい」「W=分かりやすい」「A=ありがたい(役に立つ)」となっています。

 ここでは、いかにしてTWA式のプレゼンテーションができるようになるかを目標に考えていきましょう。


プレゼンを上達させる3つのP

 TWA式のプレゼンテーションには、3つのP(Personality=人柄、Program=内容、Presentation Skills=伝達技術)が必要です。つまり、誰が(人柄)、何を(内容)、どのように伝えるか(伝達技術)が、プレゼンテーション上達に必須の3つの要素になります。

 人は、感情で他人や物を計るもの。プレゼンターが目の前に立ったとき、聴衆は「この人はどんな人だろう」と考えます。アメリカの心理学者・ズーニンは、人は他人に会ったとき、「最初の4分間」でその人を判断すると言っています。その判断が好意的であればその後の話は楽に進められますが、最初の4分間で信用を失い、「何だあいつは? あんなヤツの話を2時間も聞くのか」と思われてしまっては、プレゼンテーションは、ほぼ失敗に終わります。

 冒頭でつまずくと話は前に進みません。もし、聴き手に悪い印象を持たれてしまったら、その日は早めに切り上げて、後日改めてプレゼンテーションをやり直す方が、まだ上手くいく可能性があるでしょう。

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