転職に使える!資格図鑑

第1回【語学系】 〜やっぱり「ブランド資格」は外せない〜

 現代、日本は完全に“英語資格大国”になったと言える。それは、例えば全世界におけるTOEIC受験者の6分の1を日本人が占めているという事実からも明らかであるが、こういった状況下では、必然的に英語資格に対する企業側の認知度・評価も上がり、採用時のひとつの目安として重きを置かれるようになる。

  つまり、今や転職者にとって英語資格は、身近な存在であると同時に自らのアピールポイントとして捉えるべきツールとなったのである。ただ、巷にはいわゆる「資格本」が溢れ、国家〜民間資格まで様々な資格が混沌とした状態で情報化されてしまっている。


 今回は、その中から“3大資格”であるTOEIC、実用英語検定、TOEFLを中心に注目の英語資格をピックアップし、欲しい情報だけをお届けしよう。

資格図鑑 語学編 イメージ
TOEIC
毎年受験者数を増やし続けているビジネス・ユースではNO.1の英語資格。多くの有名企業が昇進の条件にTOEICスコアを取り入れるなど企業の信頼は厚く、ハイスコア取得者は転職の際にも間違いなく有利になる。また、採用の条件として、適切なコミュニケーションの目安とされる「730点以上」を掲げる企業が多いが、実際にビジネスシーンで使えるレベルとなると、最低800点は必要と言われている。これから受験しようという人は、来る5月28日のテストからリニューアルされることに要注意(団体受験は2007年度以降)。より実践的なコミュニケーション能力を測定するため、問題文の長文化、発音のバラエティ化、日本人の得点源となっていた誤文訂正問題の廃止などが実施される。
試験内容
Section I ー リスニング問題(45分間・100問)
Section II ー リーディング(75分間・100問)  ●Part1.写真描写問題 10問 ●Part2.応用問題 30問 ●Part3.会話問題 30問 ●Part4.説明文問題 30問 ●Part5.短文穴埋め問題 40問●Part6.長文穴埋め問題 12問 ●Part7.読解問題 1つの文書 28問、もう1つの文書 20問
ポイント
TOEICは何といっても問題の多さが特徴。練習問題をたくさん解き、スピード感を身につけておくことが高得点への近道。そして、リスニングの占める割合が英検やTOEFLよりずっと高いので、リスニング練習をおろそかにしないこと。
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取得者コメント
普通に大学受験を経験した人なら、ゼロからスタートしても、セクションIIで点を稼げば、半年で700点は行けるはず。ただし、経験上700点では実践で歯が立たない。
(ITコンサルティング・29歳・男性)
ビジネスシーンで使われる会話がたくさん出てくるので、TOEICの勉強は仕事にダイレクトに役立つ。だから、ハイスコアを取るためだけにテクニックに走るのはもったいないかも。
(外資系製薬・27歳・女性)
実用英語検定
TOEICの約2倍、日本で最も受験者の多い英語試験。近年は、「試験問題が受験英語的」「ビジネスの話題が少ない」などと指摘され、完全にTOEICに押されていた感があるが、2004年に1級・準1級でイディオム問題が廃止され、英作文をより重視するなど実践的な内容に生まれ変わったことで、企業の評価は上がっている。特に「英検1級」のブランド力は相当なもので、採用面接でも大きなインパクトを持つこと間違いなし。ただ、帰国子女でない人が取得するには、年単位の時間と努力が必要となる。準1級でもそれなりの評価はしてもらえるので、まずはこれを目指すのが現実的だろう。2級以下では転職への効果はほとんどないものと考えておこう。
試験内容
例)準1級 筆記試験:90分 客観形式(語い・文法・読解など)と記述形式(英作文)の問題。 リスニングテスト:約25分 問題は客観形式で、対話や英文を聞いて質問の答えを選ぶ。 2次試験:個人面接絵についてのナレーションと英語による質問応答(約8分間)。日常会話の後、4コマの絵と指示文が与えられ、絵の説明を英語で行う。その後、面接委員からの4つの質問に英語で答える。
ポイント
1次試験では英作文の配点が大きく(1級、準1級)、真の英語力が試される。限られた時間内で自分の意見を書かなければならないため、普段から英作文の訓練をしておくことが必須。
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択一試験のTOEICに比べると、英作文やスピーキング試験のある英検の方が準備に時間がかかる。
(電機メーカー・32歳・男性)
英検は「資格」とはいっても、取得した時期も問題になります。取得から時間が経つと英語力は確実に落ちるので、最近取ったものでないと企業の評価は低くなるのでは?
(外資系半導体メーカー・34歳・女性)
TOEFL
本来はアメリカ、カナダを中心とする大学・大学院への留学用テストだが、その難易度の高さから、ハイスコア取得者に対する企業の評価は高い。特に、外資系企業ではTOEICよりもTOEFLの方が評価されやすい。ただし、最低213点は欲しいところ。250点あれば、TOEIC920点以上と同等に評価される。 また、TOEIC同様2006年9月から試験内容が変更になるので要注意。インターネットを使用した試験になることから、TOEFL iBT(Internet-based testingの略)と呼ばれ、試験内容も大幅に変わる。ポイントは、文法セクションがなくなり、スピーキングセクションが新設されることだ。日本人にとって苦手分野であるスピーキングは、相当勉強をしないと高得点は望めない。
試験内容(現行)
リスニング:30-49問(40-60分) ストラクチャー:20-25問 (15-20分)
リーディング:44-55問(70-90分) ライティング:1問(30分)
ポイント
留学のための試験なだけに、大学の授業を想定したマニアックな単語(物理、宇宙系)がリスニングでもリーディングでもたくさん出る。こうした単語に面食らわないようある程度慣れ親しんだ上で、膨大な量のリーディングをいかにスピーディにこなせるかがハイスコアの鍵。
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学生時代、留学のためにTOEFLを受けていましたが、TOEFLの勉強をしているとTOEICは簡単に感じる。本物の英語力をつけたいならTOEFLがオススメ。
(会計士・30歳・男性)
リーディングの時間が短過ぎる!30行程度の文章を3〜4分ほどで読み大意を把握しないと、最後まで解けない。試験が終わるとぐったりします…。
(SIer・33歳・男性)
その他の注目資格!

 まず、英検と同等以上の評価が確立しているのが国連英検。国連の2大理念である国際理解と国際協力の言及活動のひ とつとして発足した国連英検は、特A〜Eまでの6段階のレベルがあり、特A級では、時事的な語い力や発音の正確さも求め られる。A級でも、小論文の作成や討論できるレベルの英語表現力が求められるという難しさだ。
  この他、ブリティッシュ・カウンシル(英国の公的な国際文化交流機関)が運営するIELTS(アイエルツ)の評価も高い。イギリスやオーストラリア留学のハードルとなっているIELTSは、スピーキングは必須、リーディングはTOEFLよりも長文が出題されるなど、その試験内容は非常に濃いものがある。もっとも、TOEICやTOEFLに比べ知名度が落ちるのは否めない。
  出版社や大学などが運営主体となった新たな英語資格も続々と登場しているが、こと転職に限って言えば、やはりブランド力のある資格を取得した者が有利なのは事実。やはり、苦労してハイスコアを出したのに「この資格は何ですか?」などと面接で言われないためにも、なるべく名前の通ったものを選んでおくのが無難だろう。

「語学資格」を活かして転職する

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