

高度情報化社会が完全に浸透した現在では、情報処理システムの設計、プログラム作成の専門知識・スキルを備えた人材は“貴重な存在”として認識されている。事実、20年前と比較すると資格取得者は6倍ほどに跳ね上がり、需要と供給のバランスからいっても企業における人材不足は深刻になっている。つまり、情報処理技術に関連する職種に就く際に「情報処理技術者」を取得していることで、チャンスが拡大することは間違いない。
また、当資格は現在14種類あり、大きく「情報システム開発・運用側」「情報システム利用側」「第三者側」に分かれる。個人のキャリアプランによってどれを取得するべきかはTPOで変わってくるが、いずれにせよ「情報処理技術者」はコンピュータ関連で唯一の国家資格。ぜひ、自らの心強い武器としてキャリアアップという名の
“栄冠”をつかみ取ってもらいたい。
プロジェクトマネジャーという職業は、多種多様な業界・分野で花形扱いされる、まさに「チームリーダー的存在」であるが、取得難易度も高いばかりか、技術者としてのコンピュータースキル・知識プラスアルファの能力を求められる。つまり、当資格に関しては地道な受験勉強だけでなく、統率力やコミュニケーション力など高い「ヒューマンスキル」を蓄えていることが必要と言える。また、具体的な業務は、情報システム開発プロジェクトの責任者としてプロジェクト計画の作成、構成員などプロジェクト遂行に必要な資源の調達、プロジェクト体制の確立及び予算・納期・品質などの管理で、プロジェクト全体を円滑に運営することが最重要となる。
午前試験 −●コンピュータシステムII●システムの開発と運用III●セキュリティと標準化II ●情報化と経営III
午後試験 −●プロジェクトの計画立案 ●プロジェクトの運営・管理 ●プロジェクトの評価
※I・II・IIIは技術レベルを表し、IIIが最も高度。
一開発者の視点を超え、プロジェクト全体の視点を持つことが重要。問題解決のフローとしては、プロジェクト特性を描くときにリスク要因を潜在的に潜ませ、問題を「PMBOK(ピンボック)」に沿って解決し、最後に実行したプロジェクト管理手続きが妥当だったかを評価するという流れをつかみたい。
2001年秋から始まった「情報セキュリティアドミニストレータ」試験は、Eメールでのウィルスの伝染や個人情報の漏洩などの見過ごせない問題が起こり続ける中で、自然発生的に誕生したと言える。比較的新しい資格だけにスクール・教材などは少なく、平均学習期間は半年ほどかかる。
スキルとしては、情報セキュリティ管理の現場責任者として、情報セキュリティに関する企画・実施・運用・分析のすべての段階で、「物理的・人的・技術的」という3つの観点から情報セキュリティを保つための施策を計画・実施し、その結果に関する評価を行う業務に従事することが求められる。また、当資格はWEBの通販会社を始め、多くの顧客情報を扱う、金融・流通・販売など他分野でも人材ニーズが高いのが特徴。
午前試験 -●コンピュータシステムII●システムの開発と運用I ●ネットワーク技術II ●セキュリティと標準化III
●データベース技術II●セキュリティと標準化II
午後試験 -●情報セキュリティシステムの企画・設計・構築 ●情報セキュリティの運用・管理
●情報セキュリティの技術・関連法規
※I・II・IIIは技術レベルを表し、IIIが最も高度。
午後問題は一通り出題された感があり、その意味で過去問題を確実に解いておくことが必要となる。王道のテーマである「セキュリティポリシ策定・見直し」と「ウィルス対策」は要注意。また、いまだに個人情報の流出事件が減らないことをふまえると、「個人情報保護」も気をつけたい。
情報システム開発のプロジェクトにおいて、内部設計書・プログラム設計書を作成し、効果的なプログラムの開発を行い、単体テスト・結合テストまでの一連のプロセスを担当する者、いわゆるSE・PGが主な対象となる。数年キャリアを積んだSE・PGが必要に応じて「そろそろかな」とチャレンジするイメージ。試験レベルは「基本情報技術者(14種の中のひとつ)」よりかなり高めで、プロジェクトマネジャーよりも低いといったところ。試験の難易度にばらつきが出やすい傾向にあるので要注意。
また、取得者は中小企業診断士試験・弁理士試験などで科目免除が受けられるようになっていて、二次的な恩恵に与ることができる。
午前試験 -●コンピュータ科学基礎III ●コンピュータシステムII●システムの開発と運用イII●ネットワーク技術II
●情報化と経営II ●監査II
午後試験 -●情報セキュリティシステムの企画・設計・構築 ●情報セキュリティの運用・管理
●情報セキュリティの技術・関連法規 ※I・II・IIIは技術レベルを表し、IIIが最も高度。
午前系、午後系ともに出題傾向をおさえることがポイント。特に、一般に難解とされる午後試験では、午前系でインプットした知識の他に記述式による解答が必要となるので、解答方法のテクニックがしっかり身に付いていないと正解を導き出すことができない。

まず注目したいのが、上級システムアドミニストレータ。実務においては、経営・マネジメントと情報処理という両面から企業の動向を捉え、システム開発者とともに業務モデルの企画・立案というように、求められるレベルは高い。また、コンピュータユーザーの検定で国家資格なのはシスアドだけであり、その意味で企業側の認知度・評価は上々。
他には、アプリケーションエンジニアがおすすめ。当資格は、分析からシステム設計・プログラミング・テストといった一連の作業に係わるシステムエンジニア全般に向けられているので、合格率は低いものの、取得した暁にはおよそSEの冠がついた職種であれば通用する権利を得たことになるだろう。
また、情報処理技術者は就職・転職の際に有用な資格ばかりなので、2〜3種類を段階的に取得するツワモノも多い。「情報処理技術者試験」を、特定の職種のみに通用する“職人”ではなく、ハイレベルな“オールラウンダー”を目指す人材の登竜門として捉えてみてはいかがだろうか。

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(ビジネスソリューション・29歳・男性)