転職に使える!資格図鑑

第4回  【語学系:ビジネス実務編】〜 “仕事直結型”資格で天職を見つける! 〜

 経済のグローバル化が進むことにより、ビジネス社会における英語は、一部の人だけの専門能力ではなく、誰もが避けて通れないコミュニケーション・ツールになったと言える。今や、スピーキング能力は「ペラペラで羨ましいなぁ」という憧れの対象ではなく、「自分も多少は喋れないといけないな」という現実的に必要な能力として考えられるようになったのではないだろうか。

 

  つまり、IT時代に対応した国際ジネスコミュニケーション手段としての英語・中国語などは、すでに「語学」の領域を超えて、新たに「ビジネス実務言語」というカテゴリーを確立したといっても過言ではない。当然、こういった状況下ではTOIEC、英検、TOEFLなどの「王道資格」とはまた違った用途の“仕事直結型”資格が増え続けることになる。

 

  “仕事直結型”資格を身につけて、ぜひとも天職を見つけていただきたい、今回はその思いから、ビジネス実務向け語学資格をおすすめしよう。

資格図鑑 ビジネス実務編 イメージ
通訳案内士
平成17年に通訳案内業法が改正され、今年度から『通訳案内士』に生まれ変わった当資格。語学系では唯一の国家資格であり、難関度は最高峰。ただ、その分「通訳ガイド」が独占業務となっており、フリーランスとして活躍できるという“旨み”がある。 通訳案内士は、単に語学に長けているというだけでなく、日本地理、日本歴史、産業、経済、政治、文化といった分野に至る幅広い知識が求められる。外国人旅行者に日本をより良く理解してもらうためのいわば「民間外交官」として、重要な役割を担っていると言える。 また、専門性の強い仕事・職業用の能力としてだけでなく、国際ビジネスに必要な技能としても評価されていることもこの資格の特長だ。
試験内容
・筆記(第1次)試験
筆記試験Ⅰ:外国語についての筆記試験 (記述式) 筆記試験Ⅱ:日本語による筆記試験 (マークシート方式) ・口述(第2次)試験
通訳案内の実務(筆記試験Ⅰで選択した外国語による実践的コミュニケーション能力。人物考査を含む。)
ポイント
1次2次試験ともに、日本文化や時事ネタを外国語で説明する問題が多く出題されることに注意したい。つまり、ガイド試験合格のためには、一般教養も求められることを肝に銘じなければならない。また、試験は長丁場になるので、学力はもちろんのこと集中力や体力も大いに必要となる。
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取得者コメント
この資格を取ることで、添乗員・翻訳家・語学学校講師など、活躍の舞台は結構広がりますね。私は現在、いわゆるガイドとともに翻訳ライターのお仕事もちょこちょこやっています。
(ツアーコンダクター・33歳・女性)
基本は、日本に観光に来る外国人をガイドするための資格ですが、その勉強は機械的なものではなく、日本文化を再認識するきっかけにもなるので非常にためになりますね。
(旅行代理店・27歳・女性)
日商ビジネス英語検定
平成14年度に廃止となった「商業英語検定」がリニューアルして、“日商ブランド”の冠がついた当資格。平成17年度に2級、今年度に1級が新たに施行され、注目度は高い。 1級は年1回の統一試験とし、試験の施行及び答案回収をインターネットにて行い、採点は複数の専門家による中央採点。また、2級及び3級は、試験の施行から採点、合否判定までをインターネットを介して行う「ネット検定試験」として、全国の試験会場で実施されている。 試験は、企業で日常使用する英語のビジネス文書(計画書、企画書、報告書、契約書、提案書、履歴書、電子メールによる文書など)の作成及び英語による海外取引に関する問題が出題され、特にライティング力(文書で相手にいかに用件を伝えることができるか)が試される。
試験内容
・10題×5問、計50問(40分)  ※2級の場合
客観式(選択式)の問題を中心に、英単語を記述する形式の問題などを出題。
海外企業や外資系企業との取引で実際に使用されている英文電子メール、英文レター、企画書や報告書の作成、国際マーケティングなどに関する問題を出題する。
ポイント
試験問題は公式テキストの内容から多く出題されるので、自分のレベル(2級or3級)に合わせたテキストを使用し、英語でのビジネス文書のサンプルを洗いざらい参照することをオススメする。また、ライティングの能力に重きを置く資格なので、「とにかく書く」という作業に慣れておこう。
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取得者コメント
特別な理由はなく、試しに受けた感じです(元々英語の本を読むのが好きだったから?)。ただ、仕事柄英語のビジネス文書に目を通すことが多いので、目は肥えたとは思います。
(外資系証券会社・27歳・男性)
商社に限らずメーカーで対海外の仕事や海外勤務を希望するのならば、取得しておいた方が良い資格だと思います。TOEICほどではないですが、評価対象にはなりますよ。
(半導体メーカー・32歳・男性)
翻訳技能認定
「翻訳技能審査」の名称で公的資格に認定されていたが、平成15年度より民間資格となり、同時に内容もリニューアル。 審査の対象となるのは、英語と中国語の2言語の翻訳で、それぞれ英→日、日→英、中→日、日→中、2言語間の翻訳力が試験される。また、部門はA部門(文化/芸術/スポーツ)、B部門(法律/政治/経済)、C部門(工学/化学/科学)、D部門(医学/薬学/バイオ)と4つに分かれていて、90点以上で1級、80点以上で2級、65点以上で3級、50点以上で4級、50点未満で基礎級と認定される。 すでに第一線で活躍するプロの受験者も多い、翻訳業界で最も権威のある資格。翻訳家やライターだけではなく、様々な業界で“スペシャリスト扱い”を受けるチャンスがあるのが特徴と言える。
試験内容
・共通知識問題(60分)文法、構文、パラグラフ、文体等の知識が問われる。
・部門別技能試験問題(120分)英日翻訳、日英翻訳に関しては前記4部門で実施。また、中日語に関してはA部門のみの実施。
ポイント
1級、2級の取得は難易度が高いため、専門用語・熟語の理解度とともに、スピーディーさが重要となる。つまりは、問いを解くこと自体への「慣れ」が不可欠。英語に向き合い、日常的に翻訳する習慣を身につけることで、全ての問題に目を通すことのできる力が養われるだろう。
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取得者コメント
翻訳ライターの仕事は結構あるので、この資格を取得したことでライターとしての幅は広がりましたね。「フリーランスでも食っていけるかもな」と思えるようになりましたし(笑)
(フリーライター・29歳・男性)
翻訳技能認定は、営業資料・マニュアル作成、海外本社へのメール、顧客からの問合せ対応といった業務に直結する資格なので、ありがたいことに勤め先では“重宝”されています。
(外資系出版社・28歳・女性)
その他の注目資格!

 注目したいのは、企業で用いる英語のビジネス文書の作成及び海外取引に関する実務的な文書作成能力を認定するBETA。専門的なビジネス英語を使いこなせる人材の需要が多い(貿易会社、海外取引の多い商社、外資系企業など)中で、取得者にとって心強い武器となるだろう。
 ここで挙げた資格は、あくまで「氷山の一角」。学生時代に取得できるレベルのものからキャリアアップを睨んでチャレンジする難関国家資格まで、その領域は果てしない。やはり、臨機応変に目標を設定し段階的に学習することで、実務レベルにつなげてゆくのがベターだろう。

「語学資格」を活かして転職する

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