転職に使える!資格図鑑

第6回  【ビジネス実務・事務系:登竜門編】 〜 ここを通り抜け、さらなる高みへ! 〜

 ビジネス実務・事務系の資格は、会計・経営・法務・総務…など様々な分野に遍在するが、今回はその中で“登竜門”ともいうべき初級の資格を紹介したい。初級ビジネス実務・事務系資格といえば、難易度はそれほど高くなく、キャリアアップに直結するほどの効力を持つものではないが、企業側の認知度の高さや業界・職種を越えた社会人としての基本スキルを底上げできるという点では、非常に価値のある資格といえるからだ。

 

  例えば、簿記などは“ホワイトカラー”で就職を目指す方はもとより、経理・会計担当者、コスト管理を求められる管理者、他の資格と組み合わせてキャリアアップを考えている方、ひいては一般の営業マンに至るまで必須の資格といっても過言ではない。

 

  将来的に公認会計士、税理士、弁理士等の国家資格を目指す方も、まずは登竜門的な資格を攻めることから始めてみてはいかがだろうか。ここを通り抜けて、さらなる高みに辿り着くためにも。

資格図鑑 登竜門編 イメージ
日商簿記検定
日商簿記検定は、1級から4級までの4レベルを設定していて、一般に2級以上を取れば就職・転職の際有利に働くと言われる。また、簿記とは企業規模の大小・業種・業態を問わずに、予算編成、現金の収支や決済、有価証券報告書作成、税務申告、資金管理を通して企業の業績と財政を明示する技能を差し、これを理解することで、経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力や基礎的な経営管理やコスト感覚も身につくものと定義される。 また、日商簿記検定はその名の通り日本商工会議所が実施しているので、企業側の知名度が抜群に高いというメリットがある。そして、1級合格で税理士試験の受験資格を獲得できることや1級取得が暗黙裡に公認会計士への必須ルートとなっていることからは、日商簿記検定の存在価値とポテンシャルの高さをうかがい知ることができる。
試験内容
※2級の場合 ・商業簿記、工業簿記(120分) (財務諸表から企業の経営状況を読む力を備えるレベル)
ポイント
他の検定に比べ日商簿記検定は、2級・3級といえども合格率は30%ほどで、検定とは思えないほど難易度が高い。やはり、最終的に1級を目指すのであれば、専門の資格スクールに通い「簿記のいろは」から始め、時間をかけて段階的に学んでいくのが得策だろう。
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取得者コメント
経理事務を目指している方にはオススメです。初めての方は3級合格に向けて勉強するのが妥当かもしれません。ただ、しっかり勉強すれば2級は取れるですよ。
(経理・26歳・女性)
1級を取得しましたが、正直厳しかったですね。2級までなら普通の勉強で合格できると思います。そこから先は次元が変わるので、プランを立てて勉強しなければならないでしょう。
(ITコンサルタント・29歳・男性)
日本漢字能力検定
日本漢字検定は、年を追うごとに志願者が増加しており、平成17年度には約240万人が出願している。その背景には、生涯学習が奨励されていること、ワープロを正確かつスピーディーに打つことの必要性、そしてそれとは逆に漢字を正確に読み書きできなくなっているという危機感などがあり、「漢検」が今後も注目されてゆくことを裏付けている。試験のレベルとしては、1級から10級まで(小学1年レベルから故事・ことわざ・地名の当て字などのマニアレベルまで)12ランクに分かれていて、その出題範囲は天と地ほどの違いがある。 また、漢検合格のために特訓講座を設ける企業があることや、肩慣らしに3、4級から初めて準2、2級へと進み、最終的に準1、1級というように受験できるという「お手軽さ」は、当資格の魅力と言える。 
試験内容
※準1級の場合
・135題 200点(60分) 漢字の読み含み、国字・文章題/漢字の書き取り含み、文章題/故事・ことわざ/対義語・類義語/同音・同訓異語/誤字訂正/四字熟語
ポイント
漢検は、試験に出るところをどの程度を押さえているかで結果が変わってくる。つまり、過去問を解くことで出題傾向やパターンを知り、「何をどう勉強すべきなのか」を認識することが合格の鍵となる。何度もフィードバックしながら“ゴールまでの筋道”を描いていくことをオススメする。
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取得者コメント
社内で資格取得を奨励していたので、「漢検」に挑戦してみました。もともと日本語や漢字が好きだということもあり、過去問を解く勉強だけで1級に合格することができました。
(総合商社・35歳・男性)
大学時代、「何かアピールできるものを」と取得した資格が漢検でした。ただ、そのとき取得できたのは準1級だったので、今後の仕事に活かすために1級にも挑戦したいですね。
(メーカー・25歳・女性)
秘書技能検定 
秘書技能検定は、毎年20万人が受験するポピュラーな資格試験。書類作成・管理、スケジュール管理、情報収集・管理、ファイリング、来客の接待など、細やかな心遣いと冷静な判断力を併せ持った秘書技能を認定する当資格は、1級、準1級、2級、3級と4種類に分けられる。試験内容としては、筆記試験(職務知識・一般知識・技能の5分野)で、1級と準1級はこれに面接試験がプラスされることに注意したい。 「秘書検」は、一般常識や言葉遣いなど仕事以外にも役立つ知識が身につくため、学生の受験者が多いことが特徴的である。また、資格取得を奨励し手当を支給する企業も少なくないので、秘書にならないまでも取っておいて損のない資格とも言える。いずれにせよ、1級・準1級を取得すれば、就職において有利となることは間違いない。
試験内容
※準1級の場合
・1次試験 理論:秘書の資質、職務知識、一般知識  実技:マナー・接遇、技能 ・2次試験(面接試験) あいさつ・報告・対応に関する質疑応答
ポイント
感じのよいお辞儀や話し方などは、 頭では分かっていても実際に表現するのは難しい。面接時に審査官の前でどのように振る舞うべきか、いかにして緊張したりあがったりしないようにするかを念頭に置いて予め親や友人の協力を仰ぎ、シミュレーションしておくのがよいだろう。
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取得者コメント
初めの会社では事務職に就いていたのですが、人事や秘書の仕事に憧れがあったので、スクールに通い1級を取得しました。また、それが自信となって、転職を決意できました!
(社長秘書・27歳・女性)
3年ほど前、秘書課配属をきっかけに取得を決意し、準1級、1級と段階的に取得しました。現在は法務に携わっていますが、取得のために学んだことは役に立っていると思います。
(法務担当・30歳・女性)
その他の注目資格!

まず注目したいのが、ビジネス実務法務検定。ビジネス社会で求められる業務につきまとうリスクを発見する能力と、専門家のアドバイスを理解し職務に反映できる能力、この基礎となる実践的法律知識を習得できるのが当資格だ。平成10年より東京商工会議所が実施しているが、コンプライアンス(法令順守)を重視する企業の増加傾向にある現在、社会的な評価はより高まっている。

  もうひとつ、知的財産検定もオススメしたい。当資格は平成16年度にスタートした、商標・特許・実用新案法などの知的財産に関する法律・実務知識を問う検定試験で、日本弁理士会が後援している。弁理士を目指す方は、知的財産検定取得を弾みにするのもよいのではないだろうか。

 上記で紹介した資格は、特定の職種に転職するためのものというより、人事部であっても法務部であっても経理部であっても実務上プラスになるものという認識を優先し、ステップアップの“足がかり”としてとらえるのがベターだろう。

「ビジネス実務・事務系資格」を活かして転職する!

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